【厳選4アイテム】鍋を捨てるたびに心も消耗してない?一生モノの鍋で暮らしを整えよう!

white plastic container with lid

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フッ素、ダイヤモンド、マーブル、セラミック…店頭では様々な方法で加工された鍋が販売されています。

そのどれもが、油がなくても食材がくっつきにくい、汚れがスルッと落ちる、という魅力的なキャッチフレーズで多くの利用者を獲得していますね。

でもその人たちのほとんどは、こう感じているはずです。

「くっつかないのは最初だけ。」
「前より高いのを買ってみたけど、少し長持ちする程度だった。」
「結局のところどれも使い捨て。」

私も最近までその中の人ひとりでした。
そして鍋を捨てるたびに気持ちも消耗していくのを感じていました。

「もうそんな生活から抜け出したい!」

そこで今回は、「もう使い捨てない。一生モノの鍋を探す」をテーマに鍋の素材や用途にあったおすすめの鍋を解説します。
鍋を捨ててモヤモヤした気持ちになるのは、これで終わりにしましょう!

 

目次

素材の特徴を知って鍋を使いこなそう!

red ceramic bowl with soup

Photo by Cooker King on Unsplash

一生お付き合いするパートナーを探すのですから、どのような性格なのかよく知っておく必要があります。
そこでまずは、鍋に使用される金属の特徴を押さえておきましょう!

 

アルミニウム

1番身近な素材がアルミの鍋。
一人暮らしをはじめるときに、とりあえずアルミの雪平鍋を買った。
そんな方も多いのではないでしょうか。

アルミには

  • 軽い
  • 安い
  • サビにくい
  • 熱伝導率が高い
  • 酸やアルカリに弱い

といった特徴があります。

安価で購入しやすい、軽いので食材をたくさん使って料理をしても鍋を持ち上げるのがラク、熱伝導がいいのですぐにお湯が沸く、などメリットがたくさんあります。

一方で、保温性がない、焦げ付きやすい、酸やアルカリに弱いといったデメリットもあります。
焦げ付きやすいけれど、焦げ落としの代表である重曹(アルカリ性)が使えないので、その点ではやや扱いにくい印象です。

またアルミは柔らかい金属なので、薄手の鍋の場合は落としたりぶつけたりするとへこんでしまう、ということもあります。

ポイント
  • 熱伝導がいいので、熱しやすく冷めやすい。
  • 酸やアルカリに弱く、酢を使った料理や重曹は使えない。
  • 軽くて扱いやすいので、麺を茹でる・煮物を作るなどお湯や食材を大量に調理するのに向いている。

 

鉄といえばフライパンのイメージが強いですが、鍋にも使われています。

鉄には

  • 頑丈
  • 高温に強い
  • 寿命がながい
  • 油なじみが良い
  • 重たい
  • サビやすい

といった特徴があります。

重たく扱いにくい印象がありますが、頑丈で温度変化に強いため、煮る・焼く・揚げる、と様々な調理に向いています。

サビやすいという特徴から、使用後は火にかけて水分を飛ばす必要があるため慣れるまでは手入れが面倒と感じるかもしれません。
しかし、使用後は洗剤を使わずお湯とタワシでゴシゴシ洗うだけで良い、料理に鉄分が溶け出すので使うだけで鉄分補給ができる、というメリットもあります。

ポイント
  • 熱に強く様々な調理法に対応するオールラウンダー。
  • サビやすいため使用後はしっかり乾燥させる必要がある。
  • 購入する際は大きさと重さをよく確認する。

 

ステンレス

サビにくく丈夫なため、シンクなどキッチンそのものの材料としてよく利用されるステンレスですが鍋の素材としても広く利用されています。

ステンレスには

  • サビにくい
  • 酸やアルカリに強い
  • 熱伝導率が低い
  • 油がなじみにくく焦げ付きやすい

といった特徴があります。

ステンレスはstain(サビる)+less(否定の意味)という名前の通りとてもサビに強い素材です。
また非常に頑丈なため、落としたりぶつけたりして鍋にへこみができるといった心配も必要ありません。

入れる素材を選ばない頑丈さが売りで、酸を使った料理ができ、重曹も使用することができます。
油がなじまず焦げ付きやすいという欠点はありますが、焦げがひどい場合には重曹を入れてお湯を沸かせばすぐにきれいにできるので、大きなデメリットとはならないでしょう。

ポイント
  • 丈夫で長持ちする。
  • 酸やアルカリに強く、食材を選ばない。
  • サビに強いので鍋に食材を入れたまま冷蔵庫で保存することも可能。

 

 銅

銅の鍋? と疑問に思われるかもしれませんが、アルミが普及するまでは広く利用されていた素材です。

銅には

  • 熱伝導率が高い
  • 熱が全体にムラなく伝わる
  • 保温性がある
  • 酸やアルカリに弱い
  • 重たい

という特徴があります。

熱の伝導率はNo. 1!
短時間で均一に加熱することができるので、卵焼き用のフライパンやジャムを煮る鍋、天ぷら鍋として利用されることの多い素材です。

デメリットなのは価格が高いことと扱いの難しさ。
銅は高価なため、小さいサイズの鍋でも1万円以上するのが普通です。
また中の塗装に使われるスズはデリケートな素材なので、金属たわしの使用や空焚きは厳禁。

こだわりのある方には一生ものの鍋として重宝しますが、基本的にはプロ向けの素材です。

ポイント
  • 熱伝導がよく保温性があるので次々と食材を入れる天ぷらや、短時間で調理したいときに便利。
  • 価格が高い、重たい、扱いが難しい、と欠点も多い。

 

 ガラス

他の金属に比べてマイナーではありますが、ガラスも鍋に向いている素材のひとつです。

ガラスには

  • 保温性が高い
  • 様々な熱源に対応
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 重たい
  • 割れる可能性がある

といった特徴があります。

ガラスの鍋を使う上での1番のメリットは、様々な熱源で利用できる点にあります。

耐熱ガラスはガスやIHコンロでの調理はもちろん、時短で話題のレンジ調理にも対応。
冷蔵や冷凍もできるため、ガスで調理しあまりは鍋ごと冷蔵庫へ。翌日には電子レンジで温めて再び食卓に、ということができます。
オーブンでも利用できるので、1つあれば幅広い料理を楽しむことが可能。
透き通って美しいガラスはそのまま食卓に出しても見栄えする、という点でも使い勝手が良いですね。

しかし焦げつきやすいため炒めものには不向きで、カレーなどの煮込み料理やお米や豆を炊くといった用途が主になります。

匂いに敏感であったりアレルギーのある方にとっては、金属臭がしない、金属アレルギーを起こすリスクがないといったメリットもあります。

ポイント
  • 様々な熱源に対応しているが、焦げつきやすいためどんな調理でもできるわけではない。
  • 匂いうつりがしづらいため、カレーなど匂いが残りやすい素材も調理しやすい。
  • ガラスなので落とすと割れてしまう可能性も。

 

ホーロー

白やパステルカラーの美しいホーロー製品はキッチンの定番ですね。

ホーローには

  • 酸に強い
  • 保温性に優れる
  • 表面がガラス質なので衝撃に弱い

という特徴があります。

ホーローという素材は鉄にガラスを釉薬として吹きつけたもので、鉄の強さとガラスの耐酸性を兼ね合わせた丈夫さが売りです。

見た目がきれいなため女性からの人気は高く、酸やアルカリに強いため入れる食材に気を使わなくていいことから気軽に使用できます。

しかし一方で、使用していうちに焦げ色が染みついて色がくすんだり、表面が薄いガラス質なため使ううちにひび割れが出てくる、と手入れに関しては扱いにくい印象があります。

ポイント
  • 酸やアルカリに強く、匂いうつりがしにくいというメリットがある。
  • 表面がガラス質でやや繊細。金属たわしや空焚きは厳禁。

 

以上鍋に利用される6つの素材について解説しました。
どの素材にも一長一短あり、なかなか「これ1つあれば」という万能なものはないものですね。

では次は、ここまで解説したそれぞれの素材のメリット・デメリットを踏まえて、家庭で扱いやすく製品化された鍋を厳選して4つご紹介します。

 

 一生使える!4つの鍋をおすすめします

鉄といえば南部鉄器。岩鋳の片手鍋

はじめて鉄製品を買う、という方におすすめなのがこの16センチの片手鍋。

取っ手が木製で火にかけても熱くなることがなく、ふたやお手入れ用のたわしも付属するセットで至れり尽くせりです。

ガス・IH・カセットコンロ・炭火と4つの熱源に対応しているので、引っ越しでガスコンロからIHになっても買い換える必要がありません。
キャンプに持って行って炭火で沸かしたお湯でコーヒーを淹れたいときにも使えますね。

揚げる・茹でる・煮る・炒める・蒸すと調理全般が得意。
16センチと少し小さめの鍋ですが、蓄熱性があるため少量の油で冷凍のフライを揚げても温度が下がりにくく、カラッと仕上がります。
また、鉄で調理した料理には鍋から溶け出した鉄分が含まれるため、いつも通りの食事の支度をするだけで手軽に鉄分補給ができることも魅力です。

手入れの大変なイメージある鉄ですが、使用後は付属のたわしでゴシゴシ洗い火にかけ水分を飛ばすだけ。慣れてしまえばあっという間です。
煮るのも揚げるのも1つの鍋でこなしたい、貧血を改善したい、という方におすすめです。

 

アルミ×ステンレスで利便性を向上。ジオ・プロダクトの片手鍋

ジオ・プロダクトの鍋はアルミとステンレスを7層に重ねたアイテム。

酸やアルカリに弱い、冷めやすい、というアルミの弱点をステンレスでコーティングすることにより補った、「いいとこどりなお鍋」です。

熱源はガス・IH・電磁調理器・オーブンに対応しています。
オーブン加熱することができるため、

  • グラタンの具を調理したらチーズを乗せて鍋ごと焼く
  • 塊肉に焦げ目をつけたらそのままオーブンでローストビーフを調理する

といったことを可能にしています。

ローストビーフを作るときは鍋のまま入れることで天板を汚すことがなく、肉を取り出してから残った肉汁を再びコンロにかけてソースを作るということができるのが便利な点です。

片手鍋のサイズは14・16・18・20センチ。
両手鍋になると28センチまでの大きなサイズや深型・浅型といったバリエーションも豊かです。

酸やアルカリに耐性があるので使う食材を選ばず、腐食やサビに強いため鍋のまま冷蔵庫に入れても問題なしの便利な鍋。
1つ持っておいて損はないアイテムです。

 

ガラス鍋ならレンジ調理もこなせる。VISIONSのクックポット

フランスで誕生したガラス鍋メーカーのビジョン。
スペースシャトルと同じ素材を使用しており、急激な温度変化にも対応した頑丈なガラス製品を製造しています。

対応している熱源はガス・オーブン・電子レンジの3種類。
ガラス製品は温度変化に弱く、熱した状態から急に冷やしたり、その逆も厳禁と言われることが一般的です。
しかしこちらの鍋は耐熱温度差は400度。
なんと冷凍保存した状態からガス火にかけるといった手荒い使い方にも対応しているのです。

あまったカレーを鍋ごと冷凍して、食べるときには冷凍庫から直接ガスコンロで加熱しても平気。
ガラスは匂いや色移りがしにくい性質なので、匂いの強い料理を入れたまま保存するのにも適しています。

電子レンジで調理することもできますし、究極のズボラ対応アイテムとも言える鍋ですね。

 

鋳物×ホーローの代表。ル・クルーゼの両手鍋

ル・クルーゼの定番、シグニチャーココット・ロンド。
対応している熱源は、ガス・IH・オーブンの3種類となっています。
煮る・炊く・揚げる・蒸すといった調理全般に対応していますが、最も得意とするのは「煮る」です。

型に鉄を流し込んで作られる鋳物の鍋は、厚みがあり優れた保温性があることが特徴。
その鋳物にホーロー加工を施したのがル・クルーゼの鍋です。
ゆっくりと熱が食材全体に行き渡ることで、ムラなく加熱し旨みを最大限に引き出してくれます。

鋳物ホーロー鍋は他のメーカーからも販売されていますが、他とは違うル・クルーゼの特徴はフタにあります。
その形はドーム型で、熱や蒸気が効率よく対流する構造。
そして3カ所ある小さな穴によってゆっくり蒸気を逃すことで、素材の雑味を外に逃し旨みを凝縮します。

90年以上の歴史で培ったコーティング技術により、色素沈着や匂いうつりへの高い耐久性も自慢のひとつ。
安価なホーロー製品とは格段に違うお手入れのしやすさが自慢です。
食洗機での洗浄にも対応しているので、ホーローの美しさを簡単に保つことができますよ。

見た目が美しいル・クルーゼはそのまま食卓においても手を抜いた雰囲気にならず、むしろおしゃれに感じられます。
大きいサイズならしゃぶしゃぶやすき焼きなどの鍋料理にも使いやすく、フランス生まれですが和食との相性も上々。
和食も洋食もおいしく仕上げてくれるキッチンの主役になってくれますよ。

 

まとめ

これだ! というアイテムは見つけられましたか?
最後にわかりやすくまとめると、

料理は手軽に済ませたいという方には

  • 丈夫で少し焦げつきやすいこと以外に欠点がない「ジオ・プロダクト」。
  • 調理から冷凍保存までこなせる「VISIONSのクックポット」。

 

の2つは手入れに気を使う必要がなくおすすめです。
または

じっくり料理する時間を楽しみたい方には

  • 鍋を育てる楽しさを感じられる「岩鋳の片手鍋」。
  • 素材の旨みを引き出して煮込み料理をおいしくしてくれる「ル・クルーゼ」。

 

の2つがおすすめ。次は何を作ろうか、と使うほどに愛着が増していきますよ。

毎日使うキッチン道具は消耗品と思われがちですが、大切にすれば一生使い続けることができます。
この記事を参考に、ぜひ自分だけのパートナーを見つけてくださいね!

 




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