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先日、ベストセラーの『メモの魔力』(前田裕二・幻冬舎)を読みました。
図書館で半年待ちの人気ぶり。
2.メモした対象について、気づいたことや考えたことを書く
3.さらに、そこから今後の行動に役立ちそうなアイディアを付け加える
内容を簡単に要約すると上記のとおりですが、読んだ限りではビジネス向けの印象が強かったのは確かです。
ところが、『ESSE』2019.9月号の「買い物メモの魔力」という、『メモの魔力』の応用記事を読んで、目からウロコが落ちました。
あぁ、確かに「メモ」は家事に使えるわ!というか、私も似たようなことやってるし!!
という発見があったわけです。
そこで、今回は家事関連のメモをとることをおすすめします。
目次
メモは家計管理や家事、そして自分自身の満足感に最適
『メモの魔力』の著者、前田裕二さんのインタビュー記事によると、
メモは家計管理や家事のような〝目の前の課題〟を解決したい時に最適なんです
とのこと。
客観的な事実を書き、その隣に「気づいたこと」「感じたこと」を、更にその隣に「次はこうしよう!」という今後の行動に活かしたいアイディアを記す。
という手法を節約に応用するための前田さんのエピソードが紹介されていました。
たとえば洋服を買ったら、買った店や値段だけでなく、「似合うとほめられてうれしかった」「あまり出番がなくて失敗だったかも…」と周囲の反応や自分の気づきもメモします。
そうすると、「どんなもので自分は幸せを感じるか」に気づけて、ムダなお金を使わなくなる。未来の行動をアップデートできるんです
これ、とても重要なことですね。
クローゼットが着ない洋服でいっぱいになるのも、冷蔵庫に必要以上に食品が入っているのも、買った後の「振り返り」がなかったり、不充分だったりすることが原因のひとつのように感じています。
また、がんばったことを記録することで、モチベーションや日々の満足度が高まる効果もあるというのも大切な効果です。
前田さんによると、
単なる記録ではなく、自己肯定感を高めるツールとしても活用していけるのではないかと思います
とのことですが、これはメモや記録が積み重なれば重なるほど実感できるはずです。
そして、ずっと積み重ねていくということを考えると、デジタルよりもアナログの方が適しているのではないでしょうか。
スマホの機種変更や、アプリのサービス終了はどうしても起こりますからね。
内容をざっと流し読みするのも、紙媒体の方が簡単です。
単純に、お気に入りの手帳や日記帳を使うということ自体にも満足感が得られます。一年に一度、来年の手帳はどんなのにしようかなとわくわくする楽しみもいいものです。
少なくとも私は、「家事メモ」をつけることで、家事や家計管理の強化よりも、精神的な満足感を充分に受け取っているといえそうです。
買い物メモが効果的な理由
さて、『ESSE』では「買い物メモ」にフォーカスした特集となっていました。
メモの中でも、「買い物メモ」は一番始めやすいですよね。
買い物メモが日常生活に効果を発揮する仕組みは、買い物メモを書く習慣をつけることで
- 自分を客観的にみられるようになる
- 食費や日用雑費が減り、家事のムダがなくなる
という変化が起こるためです。
自分が実際にどんなものを買っているかを記録することで、買い物の傾向や残しがちな食材を把握できるようになります。
その後、まだ残っている食材を知ったうえで献立を考え、足りないものだけを買い足したり、アイテムの底値を知って買うべきかどうかを判断したりできるようにレベルアップします。
また、たとえば「買い物メモ」に書いていないものは買わない! と誓いを立てることで、ムダな買物をしなくなります。
きちんと誓いを守れれば、の話ですが、この方法は意外と効果がありますよ。私も経験済みです。
他には、よく行くスーパーの特売情報やイベント情報、懸賞関連のこともメモ。
すぐには買わなくてもいいけれども、いずれは買う必要があるものも書いておくと、たまたま安く売っているのを見かけた時など、迷わず手に取れます。
条件付きの買い物リスト、という感じですね。
そのうち買わなきゃ、と思っているものって、思っているだけでは案外忘れてしまうことも多いですから。
買い物メモの書き方はどうすればいいの?
メモの書き方は人それぞれ。
とはいえ、他の人はどんなメモを書いているのかを見せてもらえると、とても勉強になりますね。
『ESSE』で紹介されていた方々のメモはこんな感じでした。
イラスト入りのはとにかくかわいい~。
私にはまったく絵心がありませんので、こういうのを拝見するととにかく感動&尊敬です。
そして、みなさんきっちりと献立を立てて管理しているということで、また尊敬です。
私は食費についてはここまできっちりしていないので、手帳のカレンダー部分には
- 生協で注文した商品
- 通販で購入したものが届いた日と内容
- クレジットカードを使ったお店
を書く程度です。
「あるもので適当に作る」「食べる分だけ作る(作ったものは基本的に食べきる)」がモットーなので、アバウトなんですよね。
ですが、買物に行く前には大体メモを書いています。
結局買わないものも出てきますので、それは次回に持ち越しという場合もありますよ。
『ESSE』で紹介されていたような素晴らしいメモにはとても及びません。
こんな具合に、初めはゆるく実践するだけでもいいはずです。
ただ、もし食材をダメにして廃棄してしまうことがあるのなら、「捨てたものメモ」は書いた方がいいと思います。
私の経験からいって、
- 買って失敗したもの
- 良くなかったもの
を覚えておく方が役に立つからです。
そして、「買ったけれども使い切れなかった」ということが多ければ、少し割高でも小さいサイズのものを買う。
「保存方法が悪くてダメにしてしまった」なら、正しい保存方法を調べたり、悪くなる前に食べきるようにする。
そういう風に、対策を講じるのがいいですよね。
「単純に口に合わずに食べきれなかった」ものでも、覚えておかなければ、ついまたパッケージに惹かれて買ってしまうということが起こりえます。悲劇です。
「買い物」以外のこともどんどん書きましょう
『ESSE』で特集されていたのは、以上の「買い物メモ」だけでしたが、「メモ」自体はもっともっと色々な範囲に広げるのがおすすめです。
そして、「日付」をしっかり入れて、あとで読み返せるようにすることが何よりも重要となります。
そのためには「メモ」、つまり紙片ではなくて「手帳」や「ノート」がいいんですよね。
実際に『メモの魔力』で紹介されている「メモ」もモレスキンのハードカバータイプのノートに書かれていますし。
私が手帳に書いているのは
- 起床/就寝時刻
- お通じの有無
- お弁当の内容
- 鎮痛剤をのんだ時刻とその時の状態
- 体調が悪かった時の痛む箇所や状態
- 精神状態
- 歩数と消費カロリー
- ゴミ(資源ゴミの種類や、処分した衣類、不燃ごみの内容も)
- 洗濯・トイレ・玄関掃除(頻度・間隔のチェックに)
- 特に頑張った掃除(ワックスがけ、ベランダのデッキブラシがけなど)
- リズムゲームで最高難易度をクリアした時や、イベント結果の記録
- 美味しかったおやつ、お取り寄せグルメの感想
- 病院/美容院に行く/行った日と内容
- 出掛けた場所
その他、日記というか雑記。
こんな感じで多岐にわたります。
スポーツクラブに通っていた時期には、どんなトレーニングをしたかも記録しましたし、読み終えた本のタイトルを書きこんでいたこともあります。
ダイエット中に、体重や体脂肪率を書くのはお約束。その時は、朝食、夕食とおやつの内容もしっかり記録です。いわゆるレコーディングダイエットですね。
ただし、調子の悪い時や忙しい時には無理して書きません。
(鎮痛剤をのんだ時には、後から大体でも書くようにはしています。)
一週間の日記スペースがまるまる真っ白! ということも… 割としょっちゅう…
正直言って、ゆるくてもいいんです。
自分がしたことで、印象に残ったことや上手くいったこと。
その反対に、失敗したことやもう少しこうすればよかったという反省。
日々を過ごしていくと、流れてなくなってしまうそんな記憶を、ほんの少し留めておくことで、後になって意外な気づきの役に立つことがあります。
必死でダイエットしていたころよりも、無理なく体重を維持できている、とか。
ドコモショップに行くときは、予約をしていかないと待ち時間で大変なことになるなんていうことも。
また、手帳には未来のことを書くこともできます。
気になる美術展や、欲しいゲームの発売日、よく行くお店のセール情報なども、どんどん書き込んでいきましょう。
実際に行かなくても、買わなくても気にすることはありません。
自分がこんなものに興味を持っていたという記録自体に意味があります。
資格試験の日程を入れてみるのもいいですね。
次の試験には間に合わなくても、その次なら何とか… と思ったり、勉強を始めてみようというモチベーションにもなりますから。
文字だけでなく、パッと見てかわいい、楽しいと感じる手帳にするのも素敵です。
イラストが得意なら、自分でたくさん書き込みましょう。
単純に、内容によって書き込みの色を変えてカラフルにするのもOK。
スタンプを押したり、シールをはるのもいいですよね。
小さなシール用紙に自分で撮った写真を印刷したものをはると、より一層思い出がよみがえりやすくなります。
自分の好きなように、飾っていきましょう。
手帳のメモページに、自分が欲しいものやしたいことなどの目標を書くのもいいアイディアです。
大事な人やペットの写真や好きなテイストの雑誌の切り抜きをはさんだり、貼り付けるのもおすすめ。
実は、「手帳を買ったけど三日坊主に終わった…やっぱり向いてない」という人にも、写真や雑誌の切り抜きを貼りつけるだけは続けてみてほしいと思っています。
なぜなら、理想や大好きなものをすぐに目にできることって、とても幸せだからです。それだけで、ココロが潤うというか、精神的に安定する効果があるように感じるのです。
そして、それを作れるのは世界でただ一人、自分だけですから。
メモで暮らしに魔法をかけましょう
買い物メモをはじめ、掃除の予定や体調のメモなど、ひとつひとつは単純でとりとめのないことも、記録を積み重ねていくと立派な歴史になります。
メモと一緒に、自分の理想や目標も「見える」ようにすることで、実現に一歩近づくかもしれません。
最初は面倒かもしれませんが、「買い物メモ」を書き、そこに載っていないものは買わないことを1ヶ月試してみませんか?
何かが違ってくる可能性、大ですよ。
人生に、メモの魔法をかけてみましょう。
投稿者プロフィール
- 当ブログ代表。
おうちを居心地よくするのが大好きなシングル。
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