「クローゼットには好きな服だけ」にリセット!洋服選びを楽しく、スピードアップさせる方法

引っ越しの時に、着ない服は処分したつもりでした。
なのに私のクローゼットは、今現在もカオスな状況です。

何とかしようと思い、つい先ほどシャツを数枚と転職活動のために用意したスーツをゴミ袋に入れました。
少しはマシになりましたが、まだまだ納得できません。

ここで、表紙に「お気に入りだけのワードローブをつくろう」とだけシンプルに書かれた雑誌、『ナチュリラ』2019.11月号を見つけました。
早速内容を確認してみると、「スタメンクローゼット」のつくり方というナイスな記事を発見。

今回はこの「稼働率100%」のクローゼットを目指すべく勉強します。

「スタメンクローゼット」のつくり方

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スタメンクローゼットとは、

  • クローゼットを「好きな服」だけにし、毎朝の洋服選びをぐっと楽しくスピーディーにする
  • すべてのアイテムが生きる「稼働率100%」を実現する

という考え方で、クローゼットオーガナイザーの林智子さんの指導によるものです。

スタメンクローゼットを実現するためにしなければいけない作業は以下の通り。

  1. クローゼットに入っている服を全部出す
  2. 出した服をパンツ、シャツなど種類別に並べる
  3. その中から本当に着ている必要なものをクローゼットに戻す
  4. 戻さない服を、手放すものと保留にするものに分ける
  5. 保留した服のうち、一定の期間を過ぎても一度も着用しなかったものは手放す

「最近実際に着たかどうか」が選別の鍵ですね。
また、この作業では、収納に関してはあまり重要視していません。
その分、シンプルに作業を進められそうです。

補足
収納についても知りたい場合はこちら→クローゼットの片付け方!簡単で解りやすく、きれいにできます

「稼働率100%」のクローゼットにするためのアイテム選びのコツ

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さて、稼働率100%の「スタメンクローゼット」を作るための作業は簡単ですが、その中身をよりレベルアップさせるためのコツがあります。
基本的な考え方は全部で10項目。

  1. 一年を通して「主色」を決める
  2. 普段服を格上げするアイテムを(プラスする)
  3. 自然素材にこだわらない
  4. 定番服こそアップデートを
  5. チャレンジアイテムはボトムで
  6. 流行アイテムは予算を決めて
  7. 全ての服を吊るす
  8. 好きな服だけにリセットする
  9. 服の「一時置き場」をつくる
  10. ハンガーは揃える

中には「クローゼットの片付け」ではなく、コーディネートや流行の取り入れ方に関するものもありますが、クローゼットのアップグレードには必要なことですね。

それでは、一つずつ内容を確認していきます。

一年を通して「主色」を決める

これ、あまり見たことのない提案で、少しびっくりしました。

好きな色や、自分に似合うと感じる色は誰にでもあると思いますが、むしろそんな「お気に入りのものは重複しがちだから買わないようにする」というアドバイスの方をよく見かけるイメージです。

そして、「そう言われればそうだなー。黒地に花柄の服が多いもんね」と納得していました。

ですが、好きな、あるいは自分に似合う色を〝主色〟ととらえ、オールシーズンに渡ってその色を中心にして、似合うアイテムを揃えるという提案はいいですね。

コーディネートがスムーズになるという効果のほかに、「これは私の〝主色〟には合わないから」と、衝動買いも減らせそうです。

ところで、この〝主色〟ですが、単に自分の好きな色ではなくて、「自分に似合う色」を選ぶことができれば、さらにトータルでレベルが上がりますね。

具体的には、パーソナルカラー診断を受けることです。

肌の色や目の色によって、自分に似合う色(色のグループ)は決まっています。
似合わない色のリップカラーをつけると、肌の色が悪くくすんで見えるのに対して、似合う色は肌のトーンが上がるのが客観的にわかります。

私もパーソナルカラーコンサルタントに診断してもらったことがありますし、ネイルの色で指や手が全然違って見えることを経験していて、常々「色の力ってスゴイ!」と思っています。

ネイルやリップだけでキレイが違ってくるのですから、これはもう服にも色の力を活かすしかないですよね。

パーソナルカラーをうまく取り入れると、人に与える印象が自然に上がります。
ですから、女性だけでなく男性にもぜひ知っておいて欲しい知識ですね。

自分のパーソナルカラー診断法については、プロに判断してもらうのが一番正確ですが、簡易的なものは本でも可能です。

ちなみに私は「冬」と呼ばれるタイプ。
黒みのある紅色のネイルを塗った時に、指が格段に長く細く見えて驚きました。

買い足すなら、普段服を格上げするアイテムを

たとえば、「お出かけ服」の購入を検討しているとします。
ぱっと思いつくのはワンピース。
きちんとしていて、様になります。私も大好きです。

ですが、着回しという点ではあまり融通が利きません。

そこで、一点足すことで「普段服」を〝格上げ〟してくれるアイテムを購入しませんか、という勧めです。
ちなみに秋の格上げアイテムはジレやファーアイテムとのこと。

なるほど…
私は基本的に引きこもりなので、手持ち服はほとんどTシャツをメインとするお部屋着。
それにスカートをはき替えて、図書館やスーパーなどのご近所をお散歩するくらい。
その格好でデパートにも歩いて行きます。なんかごめんなさい。
会社には制服を着て徒歩通勤です。そのために引っ越したと言っても過言ではありません。

コーディネート以前に、「普段服」すらおぼつかないというレベルなので、もう少しレベルが上がってから検討しようと思います。

自然素材にはこだわらない

ある程度年齢が上がったせいでしょうか、昔はあまり気にしなかったのに、今は服を選ぶときに素材も考えるようになりました。
やっぱり綿100%がいいかな、とか、素材にカタカナの名前が多いと敬遠してしまったりして。

ですが、繊維素材も日々進歩していますし、機能性の面から考えると、自然素材をしのいでいるものもありますよね。
たとえばミズノのサーモブレスやユニクロのヒートテックなどは、冬には欠かせないという人も多いでしょう。
インナーでなくても、それは同じです。

シワになりにくい、汚れや花粉がつきにくいなど、特徴的なアイテムがたくさん出ています。
柔らかくて肌ざわりの優しいものや、光沢のあるものも素敵ですし、お手入れにあまり気をつかわなくてもいいことが多いのも嬉しいところです。

あまり細かいことにこだわらず、自分に似合うか、持っていたら嬉しいかという気持ちを大事にするのがいいのかもしれませんね。

定番服こそアップデートを

「定番」と言われるアイテムにも、アップデートやスタイルの変更はあります。
例として挙げられていたのはダメージデニム。

そして、おしゃれに疎い私でも「あ、左がNGなのね」と一目で正解がわかりました。
これ、すごいことですね…

よく聞くのが白や黒のTシャツですが、こういう普段使いのものや着ている人が多いものにこそ、気をつかうのが本当のおしゃれなのでしょう。
毎年とは言わなくても、少しずつスタイルを更新していくように心がけたいものです。

チャレンジアイテムはボトムで

カラフルなものや柄物は、ボトムに取り入れるのがおすすめとのことです。
トップスは顔に近いので馴染みにくく、浮いてしまう恐れもあるのだとか。

パーソナルカラーを取り入れていれば、そういう失敗も少ないと思いますが、どちらにせよボトムに遊び心や流行を反映させる方がしっくりくることが多いのは、私も経験しています。

と、いうことは、トップスは定番で上質なものを優先するようにし、ボトムはそこに合わせつつ個性的なものを選んだり、流行を取り入れたりすると良さそうですね。

トップスがベーシックなものだと、それこそジレやはおりもの、巻き物を加えてもしっくりくるでしょうし。
…ついキャラクターもののTシャツを買ってしまうクセ、直したいと思います。

流行アイテムは予算を決めて

先ほどの項目とも関係します。
何か流行を取り入れようと思った時、ついつい張り切りすぎてしまう気持ちをこらえましょう。
そのシーズンにしか使わない場合もあるので、予算を決め、プチプライスのブランドで探すのが無難です。

これは主にアクセサリーや履き物に適用されるルールですね。
コーディネートを楽しむには、メリハリをつけるのが重要なわけです。

ただ、流行しているからといって、自分の好みではないものを買うのは本末転倒です。
その反対に、せっかく買うからにはいいものをという気持ちもありますし、なかなか難しい
ですね。

どちらにせよ、〝流行りもの〟を買ったら、思い切り楽しむようにすれば間違いはないと思います。

すべての服を吊るす

カットソーもパンツも、すべてハンガーにかけて吊るすのが林さん流とのことです。
一か所にまとまっているので、手持ちの服が把握でき、コーディネートも簡単になるという利点があります。

これはいいですね。
実は私、こんまりさんのときめきお片付けレッスンを実践しようとしたのですが、「服をたたむ」というところで挫折した経験を持っています。
タンスや衣装ケースを持っていないということも理由だと思いますが、とにかくたたむのはめんどくさい。

と、いうわけで、ハンガーにかけて吊るすだけでいいというのは大変魅力的です。
お洗濯後に取り込んで、そのまま収納するだけでいいんでしょう?もうね、大助かりですよ。

ついうっかり、ズボラ目線全開で力説してしまいましたが、吊るす収納はたたむ収納に比べて、どうしてもスペースを取ってしまいます。

それを逆に「アイテムを厳選して持つ」ことにつなげるのがポイント。
吊るしておくだけで場所をふさいでいる服など、存在してはいけません。
わかってはいるのですが…

好きな服だけにリセットする

「捨てる」ではなく、クローゼットの中を「好きな服だけで揃える」ということを意識しましょう。
好きな服が〝理想の私〟をつくってくれるとイメージすると、それだけでなんだか嬉しくなりますし、ちゃんと丁寧に服を選ぼうと思うようにもなるでしょう。

「好きな服だけをいれておく」と考えると、私が捨てられずに苦しんでいるコートも、全部そのまま入れておいても許されるような気がします。ダメかな。わからなくなってきました。

服の「一時置き場」をつくる

これは収納やお片付けに関するワザではなく、コーディネートをしやすくするための工夫です。

クローゼットの中に、普段は何も掛けいないフックをひとつ用意しておきます。
服を選ぶとき、そのフックにハンガーを掛けつつ組み合わせを考えるとわかりやすいですよ、ということですね。

着た後で、「この組み合わせは何だか違う」と感じて、もう一度服を選ぶところからやり直した経験があるなら、役に立つと思います。私のことですが。

お出かけの直前だけではなく、前日に準備しておくと慌てることもありませんし、心にも余裕ができていいと思います。

ハンガーは揃える

これは努力事項で構わないと思うのですが、クローゼット内で使用するハンガーは統一するのがおすすめ。

単に見た目がきれいというだけではなく、肩の位置が揃うことになるため、洋服の比較検討がラクになるという効果もあります。
また、ジャケットを掛けるハンガーは木製で厚みのあるものを選ぶと、肩の部分がつぶれません。

ですが、肩の位置が揃ったり、厚みが出たりするということはすなわち、幅を取るということ。
クローゼットに掛けられる洋服の数が減ってしまうわけですよね。
そう考えると、無理をする必要はないのかなと感じます。

「稼働率100%」とまではいかなくても、90%くらいになってから取り組んでもよさそうな。
そういう意味で、努力事項であるととらえました。
けれども、最終的に大満足なクローゼットをつくるつもりなら、ここまできっちり達成したいものです。

好きな服だけが入ったクローゼットができれば、いいことばかり

Photo by chuttersnap on Unsplash

「稼働率100%」のクローゼットをつくることができれば、自分に本当に似合うものと必要なものが一目瞭然になります。

持ち物ひとつひとつに愛着がわき、大事にするようになるほか、新しいものを真剣に吟味せず、雰囲気で買ってしまうこともなくなるでしょう。

自分の持ち物をしっかりと把握できていれば、どんなアイテムを組み合わせればいいか、流行りのものを取り入れるならどんなものにするかもわかりやすいですね。
つまり、洋服選びに迷わなくなります。
それだけでも、充分にやってみる価値はありそうです。

重要なのは、〝どんな自分になりたいのか〟をしっかり意識することです。
『ナチュリラ』の記事では、「ゴールを決めておく」という表現がされていました。

誰にでも、「これが一番好き!」というテイストはありますよね。
それをクローゼットに入れた洋服の数々で表すといえばいいでしょうか。
好きなものだけが並んでいるクローゼットは、間違いなく幸せな空間になります。

まずは、最近着た服と着ていない服を分けるところから始めてみましょう。




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