片付け下手でも大丈夫!「死んでも床にモノを置かない。」を実行するための5つのルール

外出を自粛しようといわれていた時期も、私の勤務先は普通に営業していました。

訪問客はほとんどありませんでしたが、業務自体は通常通り。
歩いて通勤していますし、もともと休日引きこもって過ごすことの方が多いので、それほど変化は感じませんでした。

ただ、食料や消耗品の一部が若干手に入りにくくなったことと、この先どうなるのかといった不安感はありましたね。

さて、家で過ごしていた日曜日に、廃品回収車のアナウンスを聞く機会が増えました。
「どうしてこんな時に…」 と思っていたのですが、「こんな時だから」だったようですね。

つまり、家にいる時間をお片付けや断捨離に当てる人が多く、不用品を多く回収できそうだからということでしょう。
この2週間ほどはまったく回ってきていません。

さて、今回『with』8月号で見かけたのが、須藤昌子さんの著書『死んでも床にモノを置かない』の片付けルールを、withの編集者さんが実践した記事です。

「with」20年8月号表紙

「死んでも床にモノを置かない」ための5つのルール

まず要点から挙げます。

5つのルール

・部屋はキレイにするのではなく、〝整える〟ことを意識する
・1つ買ったら1つ手放す
・買う時は、先に置き場所を考える
・24時間以上、モノを放置しない
・モノの置き場所は、生活動線を優先して考える

この5点を意識すれば、整頓はもちろん、掃除も楽になるといいます。

次にそれぞれを少し詳しく見ていきましょう。

部屋はキレイにするのではなく、〝整える〟ことを意識する

「キレイな部屋」というのがどんな状態か、というと、案外、人によって違うのではないかな、と思っています。

まったくモノがない、シンプルなお部屋が好きな人もいるでしょうし、好きな雑貨をたくさん並べるのが好きな人もいます。

ただ、どんなテイストのお部屋が好みにせよ「お片付け、あるいは掃除が行き届いている」ということが大前提ですよね。

それが「部屋を整える」ということなのでしょう。

けれども、収納スペースに無理にモノを押し込んで済ませるのはNGというのが、このルールの条件です。
モノを減らすのが必須と言えそうです。

1つ買ったら、1つ手放す

これは色々な人が提唱しているルールですね。

買うなら捨ててからにする、買ったらその分、別のものを捨てる

これを習慣づければ、モノの量は一定となり、増え続ける心配はありません。
つまりお片付けがしやすい状態をキープできます。

また、本当に買うべきなのかどうかを、買う前に考えることで、自然と買い物上手になれるという効果も生まれます。

さらに、「買うために捨てる」が当たり前になると、「モノを捨てられない」という悩みからも解放されるでしょう。
断捨離がいいのはわかっているけれど、どうしても捨てられない… という場合は、まず買ったものに対応する分だけのものを捨てるというトレーニングをすればいいですね。

「新しく買った分に相当するだけのモノを捨てられる」ようになると、「捨てる」ことへの抵抗感も和らいでいき、モノを手放すのが怖くなくなります。

買う時は、先に置き場所を考える

モノの置き場所、収納場所が定まっていないと、〝とりあえず〟ここに置いておこう、となりがちです。
床の上、ソファの上など、目に付いたところに、気楽にぽんと置いてしまう。

無造作に置かれたモノの隣には、やっぱりまたモノを置くことになるでしょう。
経験からいって、それはほぼ確実です。

これを防ぐには、あらかじめ置く、収納する場所を決めておくこと。
または、日頃からどこにどんな空きスペースがあるか、どのくらいの大きさのものなら置けそうかを把握しておくことです。

24時間以上、モノを放置しない

モノの置き場所が決まっていても、ついつい片づけを後回しにしてしまうこともありますね。
すぐに使わないから放置してしまう可能性も考えられます。

反対に、よく使うものだから、出しておいた方が便利という場合もあるでしょうし、置き場所と決めたところが実際の生活動線に合っていないこともありえます。

長い時間、そのままにしてしまいがちなものは、一度「これは本当に必要なものなのか」、「どこにあればきちんと片づけられるか」を考え直した方がよさそうです。

モノの置き場所は、生活動線を優先して考える

使う場所に、そこで使うモノを置いておくようにする。

単純ですが、それがベストです。

ミニマリストさんには怒られそうですが、私は1LDKに引っ越してからも、はさみをあちこちに置いています。
リビングに洗面所に、ライティングデスクに。
使いたい時に、わざわざ別の部屋に取りに行く面倒もなく、しまう時にも手間暇が掛かりません。

個人的に、モノを減らすのも重要ですが、「使いたい時にすぐに使えてストレスを感じない」ことはもっと大事だと考えています。

とはいえ、それぞれをきちんと元に戻せず、「ここにあったはずなのに…」と探す羽目になるのは避けたいところです。
必要なものを、決めた場所に置いておくのが大事ですね。

お片付けの実践、4ステップ!

それでは、実際に編集者さんがトライしたお片付けの工程を見てみます。
4ステップを経て、スッキリさせるプランです。

実際のお部屋の様子はコチラ。

いや~、正直な感想を言えば、これなら充分きれいにしていると思うんですよね。
平日は時間がとれなくても、週末に少し時間を掛けてお片付けをしようと思ったら、まったく苦労しないでしょう。
そもそもお掃除がちゃんとできてますし。

それはさておき、4つのステップを踏むことによって、このお部屋を「床にモノがないきれいなお部屋」へと変化させていくことになります。

そのステップとは…

  1. ベッド脇
  2. コンセント類
  3. 床置きバッグ
  4. ごちゃごちゃ小物

上記4か所の問題を片付けることです。

ステップ1・ベッド脇

パジャマやアイマスクのような、ついつい出しっぱなしにしがちなものを片付けます。
カゴなどを用意し、脱いだら中に入れてカゴごとクローゼットへ収めるようにするのが一番簡単。

むむ、これだとまず、クローゼットに多少の余裕を確保するところから始めなければならない可能性もありますね。
クローゼットの余裕がない場合は、浅いカゴに入れて、ベッド下に滑らせておくのもいいと思います。

私は洗面所で着替えをしており、脱いだパジャマはハンガーにかけた後、お風呂の衣類乾燥用バーに吊り下げています。
ひとり暮らしなら、洗面所のタオルハンガーの手前に引っ掛けておくのも、一つの方法ではないでしょうか。

アイマスクやひざ用のサポーターなども、予備のタオル置き場の近くに置き場所を作り、常にそこに置くようにするとなくなりません。

ステップ2・電源コード類

ぐちゃぐちゃに絡まって、見栄えの悪い電源コードやルーターを片付けます。
フタつきのボックスに入れて、テレビの裏など目立たないところに置きましょう。

「フタつき」と指定しているのはホコリ対策でしょうね。

コードをまとめた入れ物の中にホコリが積もったまま放置すると、発火、引火の恐れも出てきます。
万が一のことも考えて、安全には充分気を配りたいものです。

ベルメゾンなど各社の通販カタログを見ると、ルーターやコード類専用のスタイリッシュな入れ物が載っています。
お部屋のテイストに合わせて、お好みのものを選びましょう。
ウッディな家具が多い、ナチュラルテイストを目指すなら木目調、モノトーンでシンプルに統一するなら白か黒です。

フタつきで開閉の簡単なボックスを100円ショップで探してもOKです。
専用ボックスではなくても充分に用が足ります。
むしろ、コード入れとして使わなくなった際、別の場所で使い回しが利くのは100均ショップのボックスかもしれません。

ステップ3・床置きバッグ

床置きにしがちなバッグはバッグハンガー&収納BOXを活用しましょう。

使用頻度の高いものは、すぐ取り出せるようにします。
壁に掛けられるバッグハンガーを利用するのがおすすめ。

それ以外のバッグは収納BOXに入れて、まとめておくのがいいですね。

油断すると、つい置きっぱなしにしてしまうバッグ。
私も帰宅してから、ソファの上にそのまま載せてしまいがち。
毎日の通勤で使うバッグは、お財布などを取り出した後、ポールハンガーに掛けようと決めたのですが、まだ習慣になっていません。

あれこれ考えているのですが、バッグインナー(バッグインバッグ)を使うのもいいと思っています。
帰宅した後、バッグインナーを取り出して、空になったバッグはハンガーへ。バッグインナーはクローゼットの定位置へ、と決め、それを習慣化すると簡単そう。

結局、習慣化するのが一番で、自分にとってベストな方法を見つけるのが肝心なのかもしれません。

ステップ4・ごちゃごちゃ小物

小物は必ず種類ごとに分け、トレイやボックスに入れます。
よく使うモノは、スタンドボックスか浅型のトレイに入れると取り出しやすいでしょう。

どちらもよく使うからといって、ひとつの入れ物に、はさみと塗り薬が入っている… などということになると、混乱の素です。
大雑把で構わないので、文房具、リモコン、紙もの、コスメアイテムという具合に分別してみましょう。

きっちり分けて入れようと思うと、段々面倒になるかもしれないので、ざっくり分けること、そして必ず出したところに片付けることを意識すればうまくいくと思います。

もし、新しく収納ボックスを購入するなら、自分の持ち物が全部入るよりも、少し小さめのものを用意するのもいいかもしれません。

ボックスに入るだけのものを残して、後は手放す。
そう決めると、お部屋もよりスッキリ片付くはずです。

お片付けの4ステップ、実行前と後の変化

結果です。

before


after

こうしてみると、一目瞭然ですね。

ただ、正直なところ、この4ステップはどれも「床」とは関係が薄いので、もっと床にモノを積み上げてしまっている場合は、このステップをこなすより、とにかく床が見えるように片付けるのが先でしょう。

たぶんbeforeの写真を見て「きれいなお部屋」だと感じたのがすべてというか、そもそも床に置いてあるものが少ないですよね。最初から。

その点が、「死んでも床にモノを置かない」というフレーズからは少し物足りないといいますか、噛み合っていない感じを受けました。残念です。

「死んでも床にモノを置かない」と心に決めたらすべきこと

5つの基本ルールを心に刻みます。

5つのルール・おさらい
・部屋はキレイにするのではなく、〝整える〟ことを意識する
・1つ買ったら1つ手放す
・買う時は、先に置き場所を考える
・24時間以上、モノを放置しない
・モノの置き場所は、生活動線を優先して考える

自分の持ち物を把握したり、モノの置き場やどこで使うのかを考えることが重要なんですね。

これに、「床が見えない状態だとしたら、とにかく捨てる」というのを付け加えるものと解釈しました。
やはり、捨てなければ始まりません。

私も、床置きしている収納用バスケットなどをクローゼットに入れられるように、少しモノを処分しようかと思います。




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