ベストな食器用洗剤ってどれ?ブランドによって意外と違う特色が!こだわって選びましょう

一人暮らしの場合、食洗機(食器洗浄乾燥機)を導入するにはためらってしまう人が多いのではないでしょうか。

洗う食器の量を考えると、わざわざ食洗機を使うほどではなかったり、結局手で洗った方が速いと感じますから。

と、なると、食器を洗うための洗剤は一人暮らしの必需品といえそうです。

さて、その食器用洗剤は、何を基準にして選んでいますか?

除菌ができる、環境にやさしい、手荒れがしにくい、それにもちろんメーカーやお値段など、気になるポイントは結構たくさんありますね。

ですが、食器用の洗剤にとって、最も必要なのは洗浄力です。
するっと汚れを落としてくれたり、何度もスポンジに付け足す必要がなかったりする洗剤を選ぶのが大事ですね。

とはいえ、自分で食器用洗剤の実力を比べることって、なかなかできません。
2種類のものを交互に使ったとしても、結局は主観的な判断になってしまいますから。

そこで参考にしたいのが『LDK』2019.12月号の特集・「2019最新版 食器用洗剤ベストランキング」です。

食器用洗剤のNo.1はどれ!?

そんなシンプルな疑問に答えるべく組まれたのが、この「食器用洗剤ベストランキング」です。
毎年恒例だそうで、ストレートに凄いなと思いました。

確かに食器用洗剤も、毎年のように新製品が発売されています。
また、既存の製品もリニューアルされてパワーアップするので、ランキングも変動して当然なんですね。

そう考えると、個人ですべての洗剤の使い心地を検証するのはとてもムリ…
ありがたく記事を参考にさせていただくことにします。

ちなみに昨年度は「チャーミーV」(ライオン)がグランプリ
なおかつ、過去4回ベストに輝いているとか。それも凄い。

食器用洗剤No.1を決めるための課題とは?

それぞれの洗剤の実力を検証するのが3つのテストです。

  • 洗浄力
  • 手肌へのやさしさ
  • 泡立ち・泡もち

各項目でA+からDまでの評価をつけ、3項目の総合で順位を決める形式となります。

洗浄力のテスト

食器用洗剤で一番重視したい項目ですね。

プレートに油汚れに見立てた試料を塗ったものを、専門機器を使用して洗浄して比較するという手法で算定しています。

手肌へのやさしさのテスト

寒い季節にお湯を使って食器を洗うと、指先がガサガサになったり、手の甲が乾燥したりという症状が出ます。

特に乾燥肌や敏感肌でもない私でさえそうなのですから、肌がデリケートな人にとっては、ここはしっかりチェックしたい項目です。

テストの方法は、手肌の成分に似た卵白に洗剤を加えて混ぜ、変色具合を確認するというもの。
卵白が濁っていれば、変性した=刺激が強いと判断されます。

また、洗剤の性質そのものでも評価ができます。
弱アルカリ性の洗剤は、それだけで刺激が強いためです。
弱酸性と中性の洗剤は、界面活性剤の種類により、刺激の強弱を判定します。

泡立ちと泡のもち具合のテスト

たまに泡立ちが極端に悪いとか、すぐに注ぎ足しが必要と感じる洗剤に出会うことがありますね。

そういう時ってイライラしますし、汚れもなかなか落ちなくて洗うのに時間がかかるし、といいことはありません。

泡の力も大事です。

テストの仕方が、また面白いものでした。

スポンジに各洗剤とも同じ量を垂らしてもみこみ、泡の状態をチェック。
そこに1ℊの油を加えて再びもみこみ、泡の様子をチェック。
泡が完全に消えるまで、油を足してもみこむのを続ける、というのです。

なるほど~。そういう具合にチェックすればわかりやすいですね。
これも個人ではなかなかできないことだと思います。

洗浄力のトップ洗剤はどれ?

  • ヤシノミ洗剤(サラヤ):洗浄率89.9%
  • ヤシノミ洗剤プレミアム(サラヤ):洗浄率89.9%
  • キュキュットクリア除菌(花王):洗浄率88.8%

ズバリ、以上がA+評価でトップ3でした。

結果はもう、一目瞭然です。
特にワーストの商品との比較をすると、なんだかワースト洗剤がかわいそうになってくるほど。

意外だったのが、「自然派洗剤」で有名なサラヤのヤシノミ洗剤2種が、洗浄力同ポイントでトップだったことです。

もう洗浄力で選ぶなら「ヤシノミ洗剤」一択かな…
と思いましたが、実はお値段から見ると「キュキュットクリア除菌」の方がお安い上に除菌もできるというメリットが。

また、A評価には

  • キュキュット(花王)
  • キュキュットハンドマイルド(花王)
  • ジョイコンパクト(P&G)
  • 除菌ジョイコンパクト(P&G)
  • チャーミーVクイック(ライオン)

など、よく見かけるメーカーの、よく聞くブランドが勢ぞろい。
これらももちろん、洗浄力は「優秀」です。

さらにB評価ではありますが、

  • CHARMY Magica除菌+(ライオン)
  • CHARMY Magica酵素+(ライオン)
  • ミセスマイヤーズ クリーンデイ(ジョンソン)
  • ジェームズマーティン ディッシュリキッド(ファーストコレクション)

といった製品も、しつこい油汚れでなければ大丈夫という合格ラインになっています。

つまり、よく聞くメーカーのよく見かけるブランドの洗剤なら、特に問題なく汚れを落としてくれるという認識で大丈夫なようです。

ただ、ヤシノミ洗剤以外の自然派洗剤は、若干パワー不足な面があると判断できそうですね。

ところで、個人的に、「除菌ができる洗剤」って本当に効果があるのか?とずっと思っていたんです。

『LDK』にはその疑問に関する答えもしっかり載っていました。

結論から言えば、「除菌をうたう3製品はすべて効果あり」です。

3製品というのは、今回テストした中に含まれる

  • CHARMY Magica除菌+(ライオン)
  • 除菌ジョイコンパクト(P&G)
  • キュキュットクリア除菌(花王)

のことですね。

中でも、「CHARMY Magica除菌+」の除菌効果は非常に高かったとのことでした。

う~ん、洗浄力が除菌力か、ちょっと悩んでしまいます。
「ヤシノミ洗剤」と「CHARMY Magica除菌+」を併用するのもありかな…

一番、手にやさしい洗剤はどれ?

肌の弱い人や、洗い物が多い人はぜひチェックしてください。

また、普段はあまり肌荒れが気にならない人も、乾燥する季節には洗剤を変えてみるのもいいと思います。

唯一のA+評価だったのが

  • キュキュットハンドマイルド(花王)

でした。
まさに「名は体を表す」ということですね。お見事です。

A評価は

CHARMY Magica除菌+(ライオン)
CHARMY Magica酵素+(ライオン)
キュキュットクリア除菌(花王)

など。

洗浄力では一歩及ばずな印象があったCHARMY Magicaシリーズですが、その分、手荒れはしにくいということでしょうか。

ここまでが「肌荒れしにくい」と考えて大丈夫なラインです。
この他の製品は、敏感肌の人は要注意、もしくは手袋の使用を考えた方がよさそうです。

中でも、

  • ジョイコンパクト(P&G)
  • 除菌ジョイコンパクト(P&G)

の2種類は、液性が刺激の強い「弱アルカリ性」のため、知らずに使っていると肌トラブルにつながる危険性があります。

「自然派」のヤシノミ洗剤、ナチュラルウォッシュアップリキッドなども、「肌荒れしにくいとは言いにくい」というのが一番の驚きでした。

自然派と聞くと、なんとなく肌にやさしいという印象がありますからね。
ちゃんと知ることって大事です。

泡が強い洗剤はどれ?

食器洗いの時間を短縮するのに欠かせないのがこの項目ですね。
あまり法則性が見出さなかったので、知らなかったら絶対にわからないと思います。

お店で見て、何となくで買ったけれども、実は隣に並んでいたものの方が評価が高かった! なんていう残念なこともしょっちゅうありそうです。
メモしておきましょう

A+の成績だったのは

  • チャーミーVクイック(ライオン):泡もち花丸・泡立ち○
  • CHARMY Magica酵素+(ライオン):泡もち・泡立ちともに◎

続いて

  • キュキュットクリア除菌(花王):泡もち○・泡立ち花丸
  • 除菌ジョイコンパクト(P&G):泡もち◎・泡立ち○

などが高評価でした。

各メーカー・各シリーズから1点ずつランクインという感じですねぇ。

その他の製品は、ほとんどどんぐりの背比べ状態でした。
つまり「普通に使える」という感じでしょうか。

逆に、残念だったのが自然派のおしゃれ系洗剤だったようです。
一般的な食器用洗剤に比べて、お値段が張るのにこの結果ではちょっと残念。

もしおしゃれなボトルが欲しかったら、一度だけ購入して、使用後は別の洗剤を詰め替える方がいいのかも…

総合トップは、ずばりこれ!

キュキュットクリア除菌(花王)

が、すべてのテストでA以上をマーク。2019年度のベストです。
おめでとうございます!

昨年までのベスト、「チャーミーVクイック(ライオン)」も堂々の2位。
また、肌が弱い人には「キュキュットハンドマイルド(花王)」も同率の2位でおすすめです。

個人的には基準値の3倍以上の除菌力を発揮したという「CHARMY Magica除菌+(ライオン)」が気になりますので、次はこちらを試してみたいと思います。

食器用洗剤も、しっかり選びましょう

Photo by Jasmin Schreiber on Unsplash

たくさんある中からベストの食器用洗剤を選ぶ、というのもなかなか難しい話ですよね。
今回の『LDK』のテストには入らなかった洗剤もありますし、重視したいポイントは人それぞれだと思います。

ですが、

  • 洗浄力
  • 肌にやさしい
  • 泡立ち・泡もち

3点のどこかが優れたものを選ぶと、食器洗いも今までより、少し快適になりそうです。

次に食器用洗剤を選ぶときは、是非参考にしてみてくださいね。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です