災害への備えをしましょう!一人暮らしだからこその考え方と、用意したいもの

災害への備えはできていますか?
しなくちゃ、と思っていても、いざとなったら何が必要なのかよくわからないものです。

また、「用意しておくべきものリスト」や「防災マニュアル」は、家族向けに書かれていることも多いので、一人暮らしの実情に合っていないと感じる場合も多いのではないでしょうか。

今回は、私が災害に備えて用意しているものや、心掛けていることをまとめてみます。

災害に備えて用意しているもの

 

私が普段から用意しておく方がいいと考えているのは、

  • 食料と水
  • 日用品
  • 非常持ち出し品

の3つに分けられます。
ただし、「非常持ち出し品」に関しては最後の手段です。

なぜなら、「そもそもどこに逃げればいいのかわからない」、「避難所がわかっても、そこまでたどり着くのが難しい」、さらには「性格的に、避難所にいること自体がストレスになる」という問題が発生することが明らかだからです。

ならば、極めて大規模な地震で、自宅マンションが倒壊した/しそうな場合を除き、ぎりぎりまで家にいるのが安全。
いわば籠城です。

ヘタに歩き回ってエネルギーを浪費したり、不慮の事故や怪我を負うリスクの方を減らしたいと考えています。

そこで、まずは家の中の安全を確保。情報収集をしつつ、備蓄している食料と水で3日間を乗り切る。
というのが、私の基本方針です。

そのため、外部に避難することが前提の「非常持ち出し品」については、用意しているものの、それほど手を掛けていません。

食料と水の確保

栄養機能食品をストック

Photo by Ergita Sela on Unsplash

一時期、乾パンやクラッカーの災害備蓄缶をストックしていました。
ですが、賞味期限がくるのが案外早い
そして、賞味期限が切れそうだからと思って食べてみると、これがイマイチ美味しくない。

あれ?こんなの、よりによって非常時に食べたいか?

と思ったら、バカバカしくなっちゃいました。
それ以来、ストックはしていません。

代わりに目をつけたのが、栄養機能食品です。
私の場合は「クリーム玄米ブラン」ですね。
色々なフレーバーがありますし、私の弱点の鉄分も補えて、なにより美味しく食べられます。
これを、ご近所のドラッグストアで安売りをしている時に、2袋くらいずつ買ってきます。

そして、決してしまい込まず、おやつやコーヒー、茶葉などと同じところに置いておきます。
小腹が空いたときや、おやすみの日のブランチなどに食べて、また安売りの日に買って補充します。
この繰り返しでOK。私は大体「クリーム玄米ブラン」6袋くらいを目安にストックしています。
お好みに応じて、「ソイジョイ」や「バランスオン」など手に入りやすいものをどうぞ。

ストックするものとしては、ソルトクラッカーやビスケットなどのお菓子でもいいと思うのですが、賞味期間の長さやいざという時の栄養面を考えると、栄養機能食品の方がメリットが多そうです。
ビスケットなどは、「万が一の場合におうちに残っていれば嬉しい普段のおやつ」ですね。

粉末スープをストック

レトルトカレーなどももちろんストックしているのですが、いざという時に「温かいごはん」が手に入るかどうかはわかりません。

冷凍ごはんがあっても、停電でレンジが使えない状況かもしれません。
常温で保管OKなパック入りのごはんは、災害用のものでなければ賞味期限は半年程度。半年って意外に短いんですよね。

そう考えると、最悪、カレーのルゥだけをスープのように食べることになる可能性もありえます。
それはそれでありだとは思いますが。

もしかして、最初から「スープ」をストックしておいた方がいいんじゃないの?
必要なお湯も、レトルトパックを温めるよりも少なくて済みますし。

と、いうわけで、「粉末スープ」のストックもおすすめです。
心細い時、温かいものを口にできると、少し心も落ち着きます。
おみそ汁でも、ポタージュスープでもお好みで。
できるだけ賞味期限が長めのスープを選ぶのがいいでしょう。

もちろん、普段のお食事の時にも役立ててくださいね。
私はスープ類が大好きなこともあり、50袋入りの「しじみスープ」を購入し、よく飲んでいます。

水をストック

Photo by Jonathan Chng on Unsplash

水は重いですし、保管のためのスペースもそれなりに必要です。
ですが、必ず優先的にストックしておきましょう。

なぜなら、いざ災害でライフラインが絶たれた場合、一人で水の配給を受け取りに行くことはなるべく避けたいからです。

おそらく足場も悪くなっているでしょうし、長蛇の列で時間もかかるでしょう。おまけにもらったお水を持って、帰らなければなりません。
想像しただけで、私には無理。

と、いうわけで、水は2リットルのペットボトル6本入りのケースを2箱、計24リットルを最低ラインとして物入れにストックしています。
さらに、紙パック入りの野菜ジュースや果物ジュースも、大体はケース(12パック入り)での購入です。2種類・8パックを冷蔵庫に備蓄するのが目安です。

ミネラルウォーターも野菜ジュースも、時々飲んで、新しいのを買い足すというサイクルなのは、栄養機能食品のストックと同じですね。
野菜100%のジュースは、トマト缶と同様にお料理にも使えますので、あると便利ですよ。

保存用のお水としては、賞味期限が5年もある特別な商品も売っていますが、普通のミネラルウォーター(賞味期限2年くらい)で充分です。
賞味期限まで1年を切ったかな、というあたりで一箱分を買い足し、ストックのうち古い方の封を開けて、一本ずつ冷蔵庫に入れてはそのまま飲んだり炊飯用として使います。

私はこのミネラルウォーターのストックの世代交代は、夏にすることにしています。
暑くて水をそのまま飲んだり、麺つゆを希釈したりと冷水を必要とする機会が増えますからね。

さて、肝心のケース入りのミネラルウォーターを調達するには、通販やネットスーパーでの購入が一番簡単です。
お店で買った商品を自宅まで配達してくれるサービスをしているスーパーもありますので、便利になりました。

自分で買いに行くのももちろん結構ですが、何しろ重いモノですから、自宅に運び入れるまでに腰を痛めたりしないよう、くれぐれもご注意ください。

また、可能なら飲用以外の水も溜めておければ万全ですね。
いざという場合は、お風呂に水を張っておきましょう。

万一、大きな地震が起こった場合でも、断水まではある程度の水が出ることが多いそうです。
災害発生直後には、まず火の元の無事を確認し、次にお風呂に水を溜めるということを頭に入れておくと、必ず役に立つと思います。

日用品の確保

「非常持ち出し袋に入れておくべき品目」のリストは、雑誌の記事やネットで見つけることができます。
中でも、実際に被災した人が「これを持っておくべきだった」と挙げる品目には説得力があります。

ただ、それでも自分にとって役に立つかどうかはわかりません。

自宅でやり過ごすのか、避難所まで行くのか。
家族と一緒なのか、自分一人なのか。
暑い季節なのか、それとも寒いのか。

自分の身に降りかかるまで、正解はわからないのです。

ですから、正解はありません。
ひたすら「自分には何が必要か」をイメージしつつ、備えておくことが重要なのだと思います。

当座を自宅で過ごすことにした場合、私にとって必要になりそうなのは以下の通りです。

常備薬を確保する

持病があるなど、薬を服用することが多い人は、必ず予備を持つようにしましょう。
私の経験上、処方薬でも、医師に相談の上、2日分ほど多く処方してもらうようにお願いできるはずです。

ただし、薬は非常持ち出し袋に入れてはいけません。
いえ、入れてもいいのですが、使用期限の関係で管理が面倒になる可能性が高く、おすすめできないのです。

では、確保した常備薬をどうすれば災害時にも有効に利用できるか、と考えた結果、簡単なことに落ち着きました。

小さなポーチやジップロック、缶などに入れて、常に持ち歩きます。
使ったら補充し、また持ち運びます。
それだけです。

そんな習慣がついていると、薬入れもお財布や鍵などと同じような扱いになるでしょう。
想定外の事態が起こった場合でも、取り敢えずお財布やスマホは必ず持って行動するように、薬も一緒に持ち歩く習慣がつきます。

シンプルですが、これがベストです。

カセットコンロを持っておく

カセットコンロは一人暮らしの必需品、というわけではありません。
実際のところ、持っていない人も多いと思いますし、持っていても、結局使っていないこともあるでしょう。

ただ、「災害に備えるための日用品」としては持っていたいところです。
お湯を沸かせる、簡単な調理ができるというメリットは、非常時には本当に嬉しいものですから。

災害の発生が、寒い季節だったとしたら、なおさらです。
たとえば、お湯を沸かしてカップラーメンを作る。
少し余ったお湯にタオルをひたして、顔を拭く。
それだけでも、少し気持ちが楽になるのではないかと想像しています。

けれども、平時にはあまり積極的な使い道がないのも事実ですね。
冬にはカセットコンロを利用して、一人鍋の夕食をとるようにする、くらいしか解決策が思いつきません。

カセット式のガスボンベにも使用期限がありますので、できるだけローテーションしていきたいのですが、私自身もなかなか使い切れずにいます。

とは言え、鍋もの自体は調理も片付けも楽ですし、栄養的にもカロリー面でも優秀なので好きです。
最近は、一人分の鍋用スープもあれこれ売っていますし、今年の冬は一人鍋の日を増やそうと思います。

非常用トイレグッズを確保しておく

個人的に一番警戒しているのが、非常時のトイレ問題です。
あともう一つ、エレベーターに乗っている時に停電になって、動かないまま中に閉じ込められるということも、ものすごく怖いです。

そんな理由もあって、一人暮らしを開始して早々に用意したのが「非常用トイレ袋」。

自宅のトイレを利用します。便器に袋を掛けて用を足し、凝固剤を振りかけてから袋の口を閉じるという仕組みです。
使用後は、一時的にベランダの片隅にでも出しておくしかないのかな、とは思いますが、現在のところは他に方法が見つかりません。

1回当たり1袋(凝固剤も1包)を使いますので、10袋入りのものを用意しておけば何とか当座はしのげそうです。

市販のものだと、10袋入りか30袋入りのものをよく見かけます。
たくさん入っているものは多少割安ですが、それでも結構お値段が張りますし、使用期限もありますので、10袋入りのものを間隔をあけて買い足し、期限の切れたものを処分するという形にするのがいいと思います。
こればかりは、「使って捨てる」わけにもいきませんからね…

また、トイレつながりで、トイレットペーパーも少し余分にストックしておくのがいいでしょうね。

東日本震災の後、首都圏でトイレットペーパーが入手困難になったという話を聞きました。
その上、たまたまその頃、荷物を発送しに行った運送会社の営業所で、トイレットペーパーを送ろうとしている人の姿を実際に見たのが非常に印象的で、今でも記憶に残っています。

「流せるタイプのポケットティッシュ」をストックして常用するというのも次善の策になりえます。100均ショップでも売っていますし、手に入れやすいのがいいですね。

食料品のところでも書きましたが、「買い置きして死蔵」はいけません。
トイレットペーパーも、少し早めに買い足す程度にして、順々に回して使っていきましょう。
「備蓄用」として特別なものを買う必要はないと考えています。

私にはお気に入りの香り付きトイレットペーパーがあります。
「非常時だからこそ、いつものお気に入りに触れる」ことも大事だと思います。
きっとストレスで、心細くなっているでしょうから。

逆に、特にこだわりがないのなら、数を少し多めに持つことだけを意識していれば大丈夫です。

モバイルバッテリーを用意しておく

これは、現在の私にとって一番の課題でもあります。

少し前までは、手回し式で充電ができるタイプのラジオを用意した方がいいのかなと思っていました。
ですが、今や情報収集はスマホで行うご時世
停電になった時のことを考えれば、モバイルバッテリーは早めに入手しておきたいところです。

ですが、モバイルバッテリーと言ってもどれでもいいわけではありません。

  • バッテリーの容量
  • コンセントで充電できるか(ACアダプタがついているか)
  • 複数の機器を同時に充電可能か
  • スマホに何回充電することができるか
  • 急速充電に対応しているか
  • 防水機能、防塵機能があるか
  • 衝撃に強いか
  • モバイルバッテリー本体を充電しながら、スマホに充電できるか
  • 本体の重量はどのくらいか(重すぎないか)

ざっとこのくらいのことをチェックしなければならないようです。

本音を言えば、大好きなシナモン(サンリオのシナモロール)のものが欲しいのですが…ここは機能重視で。

シナモロールカフェ限定販売品。可愛い

むしろ、機能重視で選んだモバイルバッテリーをシナモン仕様にデコるつもりで選びたいと思います。

と、いうわけで現在選定中なのですが、たまたま手に入れた中日新聞の販売店が出した防災チラシに良さそうなものが載っていました。

「ソーラーチャージャーモバイルバッテリー」という商品で、

大容量(16000mAh)
スマホを最大7回分フル充電可能
2台の機器を同時充電可能
ACアダプタを付属品に追加可能(中日新聞販売店のサービス?)
急速充電OK
耐衝撃性あり
防水・防塵性あり
背面にLEDライトがあり、ライトとしても使用可能
太陽光による蓄電が可能

という死角のなさです。恐るべし。ただし、メーカーや品番は書いてありませんでした。

容量的には、10000mAhくらいあればスマホを3回分充電することが可能なようです。また、夜間や雨天のことを考えると、太陽光での蓄電に過信は禁物でしょうね。もう少し情報を集めてから購入を決めたいと思います。

今回のまとめ

ご近所づきあいも少なく、避難場所もはっきり知らないような場合には、いざ災害に直面しても、自宅で情報収集をしつつ、一番酷い時期をやり過ごすのも有効だと思っています。
2日、できれば3日を自宅で過ごせるようにしておくのが私の目標です。

その上で、災害に備えるなら「普段から使っているものを少しだけ余分に持つ」のが一番。
もし、いつものんでいる薬があれば、それも少し余分を確保して、毎日持ち歩く癖をつけると安心できます。

懐中電灯やラップなど、いざという時に必要になりそうなものはまだたくさんありますが、非常用のトイレ袋は真っ先に準備するのがおすすめです。持っているといないのとでは大違いですから。

災害に遭わないに越したことはありませんが、先のことはわかりません。
いざという時に慌てないよう、自分でできる備えはしっかりしておきましょう。
一人暮らしの自分を守れるのは、自分だけです。




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