一人暮らしを始めるときには、ほとんどの場合、自分の家電製品を揃えますよね。
大学の新入生や、新入社員が親元を離れて独立するときには、大手の電気屋さんで「新生活応援セット」というようなネーミングで洗濯機や掃除機などをまとめてセット販売しているのを見かけます。
ですが、買ったのはいいけれど、実はそんなに使わなかった… とか、引っ越し直後には買わなくても何とかなった、という家電製品もあります。
私の経験から、絶対に必要な家電は何か、どのくらいのスペックだと使い勝手がいいか、をまとめてみます。
目次
絶対に必要な家電は?
一人暮らしのスタイルにもよりますが、冷蔵庫と洗濯機は絶対に必要と言っていいと思います。
もうひとつ、部屋にエアコンがついていないのであれば「寝室用のエアコン」も必要です。
もし、市販のお弁当やお惣菜をよく利用するなら、電子レンジはあった方がいいですね。
逆に言えば、これ以外の大物家電は後回しにしても問題ないでしょう。
冷蔵庫は大きめのものを選びましょう
一人暮らしだから、それほど大きな冷蔵庫は要らない。
というのは、とても勿体ないことだと思います。
スペースがないから置けないというのなら仕方がありませんが、そうでなければ是非ファミリーサイズの冷蔵庫を検討して欲しいのです。
なぜなら、食品庫としても使えるから。
お米や缶詰、調味料はもちろん、乾物やお菓子に至るまでをストックしておくためです。
一人暮らしのおうちには、収納スペースが不足していることがほとんど。
少ない収納場所に、いざという時の防災用品を入れて、スペースを塞いでしまうのは惜しいですよね。
ですが、一人暮らしだからこそ、自分の身は自分で守らねばなりません。
そのためにも、食料の保管スペースは大目に取っておきたいのです。
大き目の冷蔵庫はぜひ検討してください。
※食料の備蓄など、詳しくはこちら→災害への備えをしましょう!一人暮らしだからこそ必要なもの、用意したいもの
私は3LDKのファミリー向け分譲物件で一人暮らしを始めましたので、冷蔵庫は3ドア、345Lのものを選びました。
このくらいのサイズが一番使いやすいと思います。
作り置きおかずなどはほとんど作りませんので、冷蔵庫内の棚1段は缶飲料、野菜ジュースの「備蓄」にあてる余裕があります。
料理の腕前にはあまり自信がないため、調味料はいいものを、そして種類多めに持つようにしているのですが、ドレッシングもマヨネーズもオイスターソースも全部ドアポケットに収まります。
一か所に集中していますので、使い忘れもありませんし、このドレッシングを使い切ったら次のを買おうなどと在庫の状況が目でわかります。
買物に行った時、たまたまドレッシングが安かったからという理由で買うことがないので、多少は節約にもつながっているのではないでしょうか。
野菜室にはお米とシリアルを入れています。使っている分プラス、ストック分。
その他に、フルーツの缶詰です。
フルーツの缶詰を備蓄しているのは半分趣味ですが、これもいざという時の備えにつながります。
ちなみに、私の好きなのは「東北産の白桃(あかつき)」とか「愛媛県産 真穴みかん」といった、「産地+品種名」の国産果物の缶詰です。
缶からデザート皿に出して、そのまま冷凍庫に入れて少し凍らせてから食べると、本当に美味しいですよ。
忙しくて、買い物にもあまり行けない一人暮らしの人なら、冷凍室が大きい方がいいと思います。
その都度、コンビニで食べるものを買うのも面倒ですし、外食ばかりだとどうしても野菜不足が気になりがち。
野菜ジュースに頼るのもいいですが、冷凍野菜を何種類かストックしておくだけで、手軽に野菜を摂ることができるようになります。
私のおすすめは、オクラと揚げナス、ホウレン草など。自然解凍で食べられるものがいいですね。
だしの素とお醤油などで簡単なおつゆを作って、冷凍野菜と冷凍のうどんを入れて煮るだけで、簡単ながらも美味しい食事ができます。
冷凍の薄揚げがあれば、さらに栄養のバランスもよくなりますよ。
もちろん、素材の冷凍食品だけでなく、カレーやハンバーグ、オムライスにお刺身など、解凍・調理するだけで美味しく食べられるものも用意しておきたいですね。
甘いものが好きな私の場合、アイス類や、冷凍の和菓子にケーキなども欠かせないですし、まとめて炊いたご飯や多めにすった大根おろし、お弁当用に作った作り置きおかずをストックするためにも冷凍スペースは必要です。
つまり、一人暮らしをする場合でも、普段の食生活を楽しむにはもちろん、災害時の備蓄をする意味でも、大き目の冷蔵庫を選択することをおすすめします。
もしかしたら、小さめの冷蔵庫に比べて電気代が気になるかもしれません。
けれど、実は消費電力の関係で、小さな冷蔵庫の方が電気代が割高というのが事実なのです。
現在販売されている最新の冷蔵庫の年間消費電力を比較することで、それがわかります。
一人暮らし向けの冷蔵庫146Lの年間消費電力は304kWh、2~3人向けの冷蔵庫365Lだと345kWhで、あまり違いはありません。
もう少し大きな455Lの冷蔵庫だと、消費電力は年間で250kWhなので、こちらの方が電気代が安くなるのです。
1kWhあたりの電力量料金を27円として計算すると、年間の電気代はそれぞれ
一人暮らし向け: | 8208円 |
2~3人向け: | 9315円 |
3~4人向け: | 6750円 |
ということになります。
もちろん、冷蔵庫本体の価格は大きいものの方が高額です。
とはいえ、短い間隔で買い替えるものではありませんし、大きい冷蔵庫を買うメリットは充分にあるのではないでしょうか。
ぜひ一度、検討してみてください。
洗濯機は置き場に応じて選びましょう
最近では二層式の洗濯機を新しく買うという選択肢はなかなかないでしょうから、一人暮らしを始めるので洗濯機を買うという場合には、まず
- ドラム式の洗濯乾燥機を購入する
- 縦型(従来型)の洗濯機を購入する
のどちらかを選ぶことになるでしょう。
ドラム式の場合は、洗濯可能容量が大きいものがほとんどで大差はありません。
従来型にするなら、4~5㎏か6~7㎏、または10㎏の中から決めることになると思います。
ただし、冷蔵庫以上に、置き場によって制約を受けるのが洗濯機です。
洗濯機パンの大きさと、床の強度によって据え付けることができない機種があるということです。
具体的には、ドラム式の洗濯乾燥機は、築年数の経った単身者用の賃貸住宅には置けない可能性が高いと考えてください。
重量的に無理があったり、備え付けられた洗濯機パンが小さくてサイズが合わないという事態が起こりえます。
また、廊下や洗面所の入り口を通すことができないという問題が発生することも…!
もし設置に関して、何の問題もないようでしたら、「ドラム式の10㎏」クラスから選ぶのがおすすめです。
予算の都合などで従来型にする場合は、7㎏タイプ。「浴室暖房乾燥機」がついた物件との組み合わせだと、ドラム式10㎏に引けを取りません。
その理由は「洗濯の頻度」と「大物を洗えるかどうか」にあります。
成人が一日に出す洗濯物の量は、およそ1.5㎏だそうですので、3日に一度洗濯をすると考えれば5㎏の機種で問題がなさそうに思えます。
ただ、洗濯機はぎゅうぎゅうに詰め込まず、余裕をもって動かすことが大切な家電です。
大量の洗濯物を一度に片付けようとすると、汚れ落ちが犠牲になるなど本末転倒なことが起こります。
干すにも手間が掛かりますしね。
だとすると、「5㎏の洗濯機で2日に一度洗濯をする」よりも、「7㎏の洗濯機で3日に一度」の方が楽です。
容量に余裕があれば、お天気の関係で、洗濯を一日ずらすことができるというメリットもあります。
また、7㎏クラスの洗濯機になると、毛布やラグマットのような、自宅で洗えたら嬉しい大物を洗うことができることにも着目してください。
汚れは水洗いするのが一番。
清潔に保つことで、皮膚のトラブルから自分自身の健康も守ることができます。
健康は、一人暮らしになくてはならない重要な要素ですから、大切にしましょう。
ところで、従来型洗濯機に乾燥機能がついたものを選ぶべきかどうか、迷っていませんか?
従来型洗濯機についている乾燥機能は、容量が小さいことがほとんどです。
洗濯したものをそのまま全部乾かせるわけではないので、「どうしてもこれだけは乾燥させなければ!」という切迫した事態が頻繁に起こらない限り、頼る必要性を感じません。
乾燥機能が必要なら、ドラム式の洗濯機にするか、「浴室暖房乾燥機」のついた物件に住むのが断然おすすめです。
寝室にはエアコンが必要不可欠
一人暮らしを始めた時、ダイニング(LD)と寝室にエアコンをつけました。
ただ、15年で実際に使用したのは寝室のエアコンだけです。
LDのエアコンは、暑い時期にお客様が来た時に2、3度使った程度。
中層階ですが、窓を開けると風が通って、それなりに快適だったこと、リビングに付けたシーリングファン(回転する羽根がついた照明器具)が扇風機として機能したのが、エアコンを使わずに済んだ大きな理由です。
冬はLDでは床暖房を利用。
寝室では乾燥対策として湯たんぽとオイルヒーターが主力の暖房のため、やはりエアコンは使用しません。
ですが、声を大にして言います。
エアコンは必須の家電です。
夏の健康維持、熱中症対策として、命を守ってくれると言っても過言ではありません。
使うのが夏の時期だけだとしても、エアコンは必要です。
ガマンはダメ、絶対。
洗濯機の箇所でも書きましたが、一人暮らしで大切なのは、自分の健康を守ること。
暑いのを我慢して体調を崩したり、睡眠不足から不慮の事故を引き起こすことがないように努めましょう。
私も日頃はなるべく節電を心掛けていますが、夏の間だけはあまり無理をせずにエアコンを使うようにしています。
物件を選ぶときは、エアコンの有無を必ず確認し、可能な限りエアコン付きのお部屋を選択してください。
ちなみに、今、私が住んでいるのは賃貸物件です。
1LDKですが、エアコンは2基ついています。
やはり使っているのは寝室(居室と言った方がいいですね)の1台。それで充分です。
もし、備え付けのエアコンがLDにしかついていなかった場合は、むしろそこで寝るようにした方がいいと思います。
絶対に必要な家電は冷蔵庫と洗濯機、そして寝室のエアコン
以上、私の経験から絶対に必要な家電と、その選び方をまとめました。
冷蔵庫も洗濯機も、可能ならなるべく大きい容量のものを購入するのがベターです。
冷蔵庫はいざという時の食糧を備蓄するため、洗濯機は家事に費やす時間を短縮するために、容量が大きい方が有利だからです。
また、洗濯機とエアコンは、広い視野で考えた場合、健康に関与する家電とも言えます。
住む部屋にもよりますが、できるだけ妥協せずに選ぶことをおすすめします。
投稿者プロフィール
- 当ブログ代表。
おうちを居心地よくするのが大好きなシングル。
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