カビ・ダニ・ニオイを防ぐ!効果的な掃除方法と予防のコツ

日頃から掃除をしていても、なぜか発生してしまうカビやダニ、そしてニオイにお困りではありませんか?

特に、梅雨時から夏の間のような湿度の高い時期には、カビ、ダニ、ニオイの問題が頻発します。

厄介なのは、こまめに掃除をしているつもりなのに、繰り返しトラブルが発生しやすいこと。
嫌になって、見て見ぬふりをしてしまえば、問題は一層深刻になってしまいます。

今回は、このカビ、ダニ、ニオイを徹底的に退治し、次からはあまり大変な作業をしなくても快適な状態をキープしていく方法についてまとめます。

目次

カビ・ダニ・ニオイの問題を改善するための方法とは?

この3つのトラブルには共通点があります。
そして、対処方法も同じです。

共通点とは、トラブルを起こす原因がそれぞれはっきりしていること。
そして、その原因を取り除くための方法は、一度徹底的に掃除をする必要があ、ということです。
さらに、原因を取り除いた後も、定期的に掃除をすることが大事なのも共通しています。

そんなの面倒、とお思いでしょうか。

ですが、一度しっかりときれいにした後は、それほど手間と時間をかけずにキレイをキープできます。

快適なおうちのために、どれかひとつだけでも実践してみませんか?
悩みをひとつでも解決することができれば、きっと他のことも試してみたくなると思います。

それでは、具体的な掃除方法や、再発を防止してキレイをキープするためのコツをお伝えします。

カビの悩みを解決する掃除方法と予防術

カビ対策をしたいのは、お風呂と押入れ・クローゼットの収納スペースですね。

お風呂のカビの徹底掃除法

カビ対策の場所

すでに発生しているカビを、「塩素系の漂白剤」でしっかり落とします。
カビのエサとなる、せっけんのかすや皮脂などが付きやすい腰から下の壁や排水の溝、排水口は特に注意しましょう。

換気扇のホコリや水滴がつく天井にも、カビが発生している場合がありますので要チェックです。

また、掃除は乾いた状態で始めるのがポイント。濡れていると、漂白剤が薄まったり密着しにくくなるためです。

頑固なカビには、「パック」が有効です。
塩素系漂白剤と片栗粉を1:1の割合で混ぜて、ジェル状になったものを乾いた状態のパッキンやタイルの目地に塗ります。プラスチックのスプーンを使うとやりやすいでしょう。

カビ取りパック

塗った後は、ラップを貼りつけて軽く押さえて密着させます。
パックの時間は30分から1時間ほどです。その後、水で洗い流します。

材料を混ぜる際には、ゴム手袋などをつけてくださいね。

漂白剤を洗い流した後は、浴室のドアは閉めて、しっかりと換気しましょう。

お風呂のカビの予防法

お風呂上りに、熱いシャワーでカビを殺菌

カビは高温に弱く、熱いシャワーを掛けることで死滅します。
水温の目安は50℃以上で、10秒以上掛けるだけで簡単に予防ができてしまいます。
カビの生えやすいところ、つまり腰から下の壁や排水口周りを集中的に対策しましょう。

なお、やけどには充分注意してください。終わった後、湯温設定を元に戻しておくこともお忘れなく。

この作業は、週に1回でOKです。

天井の除菌で予防を徹底

天井は案外、重要な箇所です。カビがついてしまうと、菌が落ちて床や壁で繁殖してしまうためです。

とはいえ、天井の掃除ってどうやるの? とお思いかもしれません。
簡単な方法があるんです。
それは、フローリングワイパーを使うこと。

天井掃除

フローリングワイパーにキッチンペーパーをセットし、除菌効果のあるエタノールを吹きつけて、天井をこすります。
やってみれば簡単ですし、それほど手間も掛かりません。

この作業は2~3週間に1回くらい行いましょう。

防カビ燻煙(くんえん)剤を使う

煙を焚いてカビを予防する市販品を使えば、浴室全体を一度に除菌、予防することができます。
薬剤を使う前にしっかりカビ取りをしておくのが基本ですが、きれいをキープできているのならそのまま使ってしまっても問題ないでしょう。

排水口のパーツや、取り外しのできる棚などは外して、煙がしっかりと行きわたるように床に並べておきます。
この時、傘やレインコートなど、カビが気になる雨具も持ち込んで燻煙するのもいいですね。

1~3か月に一度のスパンで大丈夫です。お風呂の状態を見ながら決めてください。

押入れ・クローゼットのカビの徹底掃除法

どうしても湿気がこもりがちな収納スペースには、カビが発生する危険性大。
けれども、水で洗い流せない場所なので、塩素系漂白剤は使えないという難点があります。

そこで使うのが「乳酸菌洗剤」です。
黒ずみは取れませんが、除菌ができるのでカビの広がりは防げます。
市販のカビ取り剤に比べて、強いニオイがなく、肌にもやさしいのもポイント。

掃除の手順は簡単です。
中に収納しているものを出します。その後、ペーパータオルに乳酸菌洗剤を染み込ませて拭きます。
特にカビが発生しやすいのは、すみの部分なので、ここを念入りに拭きましょう。仕上げの水拭きは不要です。

拭き終わったら、ふすまや扉を開けたまま1時間くらい乾かします。
出したものをしまって、終了です。

 

せっかく中身を全部出すのですから、乾かしている間にいらないものを分別して捨てる段取りをすると一石二鳥ですね。

押入れ・クローゼットのカビの予防法

押入れ換気

押入れ・クローゼットのカビを増やさないようにするには、風通りをよくすること。
換気が一番です。

週に一度はふすまや扉を開けて換気しましょう。
梅雨の時期などは、扇風機で1~2時間風を当てるのも非常に効果的です。

  • 中に衣装ケースなどを入れる場合は、壁にぴったりとつけない
  • 複数のケースを置くなら、衣装ケース同士も少し話しておく
  • 底にキャスターをつける、キャスター付きの収納ケースを買う

地道な方法ですが、こういったことも立派な予防になります。
除湿剤だけに頼らず、積極的にカビの予防をしましょう。

ダニの悩みを解決する掃除方法と予防法

ダニが発生するのは、ソファやシーツ、布団などの布ものアイテムです。

ダニの徹底駆除法

きれいに洗って、しっかり天日で干せば大丈夫… ではありません。
日光消毒だけでは、ダニは取りきれないのです。

なぜなら、ダニを駆除するには60℃以上の高温が必要だからです。
これはかなりハードルが高いですね。

ですが、方法はあります。
それは、コインランドリーの乾燥機を使うこと。

コインランドリーには、乾燥にかかる時間を短縮させるため、高温の熱風を大量に発生させるガス式の乾燥機が設置されています。
80℃近くまで温度が上がるので、ダニの駆除はバッチリですね。

ちなみに80℃だと20分程度、50℃くらいの乾燥機の場合は、30分程度の乾燥で、ダニの退治が可能です。

ただ、乾燥させたいものが、高温にさらされても大丈夫かどうかは事前に確認しておきましょう。
ポリエチレン繊維など、一部の化学繊維は熱に弱く、変性する可能性があります。

布団を乾燥させる場合も、羽毛布団の場合は高温で傷んでしまうため、おすすめはできません。

コインランドリーまで布団を持って行けない場合は、布団乾燥機を使用しましょう。
ダニ対策モードがあれば、そのコースで熱を加えます。
これだけでは、温度が上がりきらないこともあるため、私はいつも2回乾燥させています。

さて、こうしてダニが駆除できたら、次に掃除機でダニの死骸やフンを掃除して終了です。
シーツやベッドカバー類は、乾燥させてから洗濯をすることできれいになります。

ソファやラグのお掃除の際に、ダニの駆除と発生予防効果のあるスプレーを使うのもいいですね。

ダニの予防法

ダニ退治

ダニのエサになるものを溜めないことを目標にします。
具体的には皮膚のかけらやほこりのことですが、残念ながら完全に除去することはできません。

こまめにリネン類の洗濯をする、ソファやラグに掃除機をかけて汚れを吸い取るといった作業が必要です。

ニオイの悩みを解決する掃除方法と予防法

衣類の生乾きのニオイと、トイレのニオイから解放されましょう。

生乾きのニオイの徹底除去法

一旦嫌なニオイのついてしまった衣類って、なかなか元に戻りませんね。
このニオイの原因は、モラクセラ菌という人間の皮膚の常在菌のひとつです。
洗濯や天日干しでは菌は落ちずに増殖し、ニオイもそのまま…

殺菌する方法は主に二つです。

  • 高温で除菌する
  • 「酸素系漂白剤」で漬けおき洗いをする

高温での除菌には、コインランドリーの乾燥機を使いましょう。
洗濯後の湿った状態の時に、温度を中以上にしたアイロンで加熱するのも有効です。
アイロンを使う時は、ほぼ乾いた状態まで掛ける必要があるので、少し手間と時間が掛かりそうです。

漂白剤での漬けおきをするなら、少しコツが要ります。
40~60℃のお湯「酸素系漂白剤」を溶かして衣類やタオルを30分以上つけておくのです。
漬けおき後は、そのまま洗濯機で洗いあげます。

漂白

お風呂のカビとりには「塩素系漂白剤」を使いましたが、塩素系は衣類の繊維を傷めやすいという欠点を持っています。
そのため、衣類には「酸素系漂白剤」を使います。

ただし、「酸素系漂白剤」を使えないものもあります。

  • 水洗いができないもの
  • 毛・絹を使ったもの
  • 金属染料や金属製のボタン・ファスナーがついたもの

少し条件が厳しいですね。

生乾きのニオイの予防法

モラクセラ菌が繁殖しはじめる前に、洗濯ものを完全に乾かすことが重要です。
タイムリミットは5時間。

換気でニオイをつけない

5時間では洗濯物が乾きにくい梅雨時や、冬の雨ふりの日などは、洗濯ものの下から扇風機で風を送って乾きを促進しましょう。

また、衣類用の消臭スプレーを吹き付けるのも効果ありです。
ただし、脱水後のまだ濡れた状態でスプレーするのがポイント。
菌が繁殖する前に使うのが正解です。

トイレのニオイの徹底除去法

トイレのニオイの主な原因は、尿の飛び散りです。
解決するには、掃除する箇所を広げることが必要となります。
具体的には、壁の下部分を指します。

トイレの汚れ

目には見えなくても、壁にまで汚れが飛び散っているんですねぇ。
毎日一生懸命トイレ掃除をしていても、壁を見落としていたら、結局掃除は不充分。ニオイは残ったままという悲しいことになります。

そこで、まずすべきことは、壁や床を薄めた「酸素系漂白剤」で丁寧に拭き取ることです。
あまり強い漂白剤を使うと、壁紙などが傷んでしまう可能性があります。
まずは目立たないところを少し拭いてみて、様子を見るとさらにいいですね。
一度、時間をかけて壁を徹底的に拭き上げるのもおすすめです。

便器と床との境い目周辺も、汚れやすい箇所ですので、ここも念入りに同じ薄めた酸素系漂白剤で拭き取りましょう。

また、便器から悪臭が発生している場合は、菌やカビが原因だと考えられます。
ここには「塩素系漂白剤」を使用しても構いません。お風呂掃除に使うカビ取りスプレーも、そのまま使えます。

漂白剤を使ったお掃除の後は、しばらく窓を開けておく、換気扇を回しっぱなしにするなどして換気をしてください。

トイレのニオイの予防法

しっかりとお掃除をした後は、それを維持するだけです。
日常の掃除の際に、壁もついでに拭くようにするといいですね。使い捨てのお掃除シートを使うと簡単です。
もちろん、時には漂白剤で拭くとさらに効果が上がります。

その他、私は貯水タンクにも漂白剤を入れることがあります。
タンク内で発生する汚れやカビの除去と、漂白剤入りの水が流れる効果に期待してのことですが、タンク内の部品が漂白剤で劣化しないよう、「酸素系漂白剤」を使い、量や回数は控えめにしています。

タンク内の掃除は、必ずしもメーカーに推奨されているものではありませんので、自己責任で慎重に、です。

二段構えのお掃除でカビ・ダニ・ニオイを防ぎましょう

以上、3つの不愉快な問題を解決するためのお掃除方法でした。

少し面倒ではありますが、まず最初に、トラブルの原因をしっかり除去する。
そしてきれいになった状態をキープし、再発を防止する、の二段階を踏んで、快適なおうちにしましょう。

一度にあそこもここもきれいにしよう! と頑張りすぎないのも大切です。
少しずつでもお掃除をしていれば、それが習慣になって億劫ではなくなりますよ。
まずはできそうなところから、始めてみましょう。




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