1時間で冷蔵庫を全部きれいにする方法!見落としがちなパッキンや上部もまとめてお掃除

食べ物を保管しておくところですから、冷蔵庫はいつもきれいにしておきたいものです。

内部をきれいに整頓したり、庫内が汚れたらこまめに拭いてお掃除している人も多いことでしょう。

けれども、中身をまるごと出して、しかも棚板などを全部外して洗うレベルのお掃除となると、なかなか簡単にはできません。

冷蔵庫の中には常に食料品が入っていますし、パーツを外すのも、再び付けるのも、ついつい面倒に感じてしまいますからね。

今回は、しっかりお掃除しようと思うとなかなか難しい冷蔵庫を、1時間で、しかも上から下までまるごときれいにする手順について学びます。

参考にするのは『クロワッサン』2019.12.25号No.1011 です。

目次

冷蔵庫のお掃除をするなら冬が最適

Photo by Dev Benjamin on Unsplash

早速ですが、冷蔵庫をしっかりお掃除するなら冬がおすすめです。

理由は、食材を取り出して一時保管しておくのには、気温が低い時期の方が安心だから。

それに、夏場はアイスの買い置きがたくさん冷凍庫に入っていたり、ジュース、ビールなどを冷やしておく必要があったりしますしね。

また、大掃除の一環として、普段はできないところのお掃除をしよう! という気分が高まっていて、やる気が出やすいこともあると思います。

そして、これは少し個人的な事情なのですが、毎年「冷凍のクリスマスケーキ」を予約することが多いので、冷凍庫にホールケーキのボックスが入るだけのスペースを確保する必要がある… 

つまり、冷凍庫内の食品を意図的に減らす必要がある時期、なのです。

私の理由は少し特殊かもしれませんが、年末年始のごちそうの購入に備えて、保管食材の在庫チェックや食べ切りなどを始めるご家庭も多いと思います。

お掃除をするなら、中身が少ない方がいいのは言うまでもありません。

そう考えれば、12月半ばくらいというのが、一番冷蔵庫掃除に適した時期ではないでしょうか。
まさに今です。やってみましょう。

冷蔵庫のお掃除の特徴と気を付けたい点

冷蔵庫をお掃除する際の基本は、タオルでの拭き掃除と食器用の洗剤を使ってのスポンジ洗いです。

ほとんどの汚れは、お湯で落ちるのが特徴で、油汚れはそれほどひどくない場合がほとんどです。

また、冷蔵庫そのものが意外にもデリケート。
素材的にも傷や衝撃に弱い家電です。
やさしくお手入れしたいですね。

お掃除の際は、電源はそのままの状態にしておきます。
電源を切る(コンセントを抜いて作業する)と、内部の氷が溶けて、故障する危険性があるためです。

さて、「まるごと掃除」で特にきれいにしたいのは

  • 野菜室の土ゴミ
  • 棚などにこびりついた調味料
  • 下部のドレン受け
  • パッキンの内部

といった場所です。

野菜についていた土がそのまま野菜室にたまっていると、雑菌やカビの温床になる危険性があります。
菌類は低温下でも死滅しないので、要注意ですね。

普段はほとんど関心を向けることもありませんが、冷蔵庫の下部についているドレン受け、排水をためるパーツもチェックしてきれいにしましょう。

冷蔵庫のお掃除のために準備したいもの

  • 薄手のタオル
  • マイクロファイバークロス
  • 綿棒
  • やわらかめのスポンジ
  • 台所用中性洗剤
  • 除菌アルコールスプレー(キッチン用)
  • 歯ブラシ(ヘッドが小さめのもの)
  • 保冷バッグ、保冷剤
  • ワイヤーハンガー+古ストッキング
  • ラップ

以下に、それぞれの使い方を簡単に記します。

薄手のタオル

庫内を拭いたり、外側を拭いたりするのに使用。
冷蔵庫掃除は拭き掃除がメインなので、絞りやすい薄手のタオルが重宝する。

マイクロファイバークロス

外側の仕上げ拭きに使用。
冷蔵庫の塗装や素材は意外に傷つきやすいので、傷がつきにくいマイクロファーバークロスだと安心。

綿棒

扉や引き出しのゴムパッキンなど、溝やすき間の汚れをかき出すのに使用。

やわらかいスポンジ、台所用中性洗剤

棚板やドアポケットなどのパーツの洗浄用。
庫内を清掃する際に洗剤を使う場合は、薄めて使うこと

除菌アルコールスプレー(キッチン用)

冷蔵庫内にスプレーして仕上げる。ニオイの防止にも効果アリ。
食品にかかっても安心な「キッチン用」を使いたいところ

歯ブラシ

棚板受けや取っ手の内部など、手の届きにくいところに使用。
ヘッドが小さい方が、狭いところに入りやすく小回りも利く。やわらかめのブラシだと安心

保冷バッグ、保冷剤

冷蔵庫内の食品を一時保管するのに使用。
発泡スチロールの箱があれば、それに保冷剤を入れて使ってもOK

ワイヤーストッキング+古ストッキング

ハンガーにストッキングを巻き付けて、冷蔵庫下にたまったほこりをかき出す。
すき間に入るものなら、たとえば下敷き+古ストッキングなどでも代用できるので、臨機応変に

ラップ

これはお掃除後に、汚れを防止する目的で貼るもので、お掃除道具としては必須ではない。
使うなら幅広のものがおすすめとのこと

冷蔵庫のまるごとスッキリお掃除手順

今回はクリーニングサービスの「おそうじ本舗」で、商品やサービス開発を担当する尾崎真さんの指導による手順を追っていきます。

スマホで現況を撮影しておくなど、目新しいテクニックもあり、とても参考になりました。

1.賞味期限切れのものを捨てる

最初の一歩は「捨てる」ことでした。
調味料やドレッシングなど、ついうっかり食べる時期を逸してしまったものを思い切って処分します。

賞味期限がわからなくなってしまった小袋のタレなども同様に。

日頃なかなか捨てられないという人も、年に一回、心を鬼にして、このタイミングで必ず処分するという習慣をつけるのがいいでしょう。

冷蔵庫の収納スペースが広がりますし、カビやニオイ対策にもなります。

2.冷蔵庫内の現況を撮影する

まだ作業は始まりません。
不要なものを取り除いたら、ここで一旦何がどこにあるのかをスマホで撮影します。

これは、お掃除が終わった後、速やかに食材を元の位置に戻すテクニックだそうです。

これはまさに、今だからこそのワザだなぁ… と感心しました。
が、効果のほどはどうなのでしょうか。

私は冷蔵庫の中はざっくり何がどこにあるのかを把握している程度ですが、ヨーグルトならここ、冷凍野菜ならこの辺り、とすべての食品の置き場所が決まっているので迷う心配はないという自信があります。

この「置き場所が決まった状態」を、冷蔵庫以外のすべての場所にも適用できれば、おうちはスッキリきれいに片付くというのも確かだと断言できるのですが…

それはまだ実行できていません。

話が逸れましたが、まだ自分の冷蔵庫の置き場について試行錯誤をしている段階なら、スマホで写真を撮っておき、お掃除が終了した後はそれに従ってなるべく早く食材をしまえるようにするのもいいですね。

3.保冷バッグに食材を移す

いよいよ作業に入ります。
まずは、保冷バッグに保冷剤を敷き込み、冷蔵庫から取り出した食材を詰めていきます。

スーパーなどでエコバッグに買ったものを詰めていくのと同じ要領ですね。
型崩れしにくいものや重いものを下に、葉物野菜などは上になるようにします。
冷凍庫の中身も保冷剤近くに入れましょう。

真冬の寒い時期なら、生鮮食品以外のものは買い物用のバッグに入れてベランダなどに出しておいても大丈夫です。
日陰に置いておくとさらに安心だと思います。

4.空になった冷蔵庫の内部を撮影する

再びの撮影パート。
今回の撮影は、棚を取り外した後、間違いなく元の場所に元の棚を戻せるよう確認できるようにするためです。

冷蔵庫の棚は、同じサイズや形状でない場合も多いため、間違えて設置しようとする可能性があります。
間違ったものを無理にはめこもうとして、壊してしまっては大変。

撮影できない場合でも、何番目の棚板かがわかるように付箋などでメモをつけておくと安心です。

5.棚とドアポケットを取り外す

外せる棚と、ドアポケットを全部取りだします。

強い衝撃を与えてしまうと、壊れてしまいますので少しずつ力を加減しましょう。

ドアポケットは、握ったこぶしで、下からとんとんと叩き上げるような感じにすれば外しやすくなります。

ゆっくり丁寧に、を心掛けながら、野菜室のボックス部分、チルド室の引き出しなど、外れるものは外して下さい。

6.外したパーツを洗う

台所用洗剤とスポンジを使って、取り外した棚板やドアポケットを洗います。

破損を防ぐため、シンクの中にタオルを敷いて、その上で洗うのもいい方法です。

また、お湯を使って洗うと汚れ落ちがよくなりますのでおすすめです。
お湯の温度の目安は40℃~43℃くらい。

洗い上げて、水気を切っている間に冷蔵庫の内部のお掃除に取り掛かります。

7.冷蔵庫の内部を掃除する

まず、棚板などを外した下に落ちている野菜くずなどのゴミを取り除きます。

棚受けなどの細かな部分を歯ブラシでみがきます。
この時、あまりこすりすぎないのが重要です。思わぬ傷がついてしまう可能性があるためです。
あくまで軽く、黒ずみをかき出すイメージでやってみましょう。

その後、お湯を含ませて絞ったタオルで内側全体を拭きます。
側面にある棚をはめ込むデコボコの箇所も一通り拭き掃除をします。

もし、何か気になるニオイがする場合は、タオルに薄めた中性洗剤を少量含ませて拭いた後、もう一度水拭きをしましょう。

ドアパッキンのひだは、お湯で湿らせた綿棒を差し込んでこすります。
冷凍室の引出しには、上部のパッキンに汚れが溜まりやすいので、ここも忘れずに。

ドアの取っ手も、汚れが溜まる部分です。
歯ブラシを使って、軽く上下に動かしてみがくようにします。
もし、食材や調味料の汚れがひどいようなら、薄めた中性洗剤を歯ブラシにひたしてこすります。

冷蔵庫のお掃除に使う「薄めた中性洗剤」の目安は、150㎖の水に中性洗剤2~3滴が目安とのことです。
100倍程度のごく薄い洗剤で充分です。

8.アルコールスプレーで除菌する

マイクロファイバータオルにアルコールスプレーを吹きつけ、冷蔵庫内の仕上げ拭きをします。
アルコールは速乾性なので、拭き漏れがないように注意しながら、手早く進めましょう。

上から下に、隅や角の部分もしっかりと拭きます。

9.棚やドアポケット、食材を戻し入れる

撮った写真を参考にしながら、洗い上げたパーツを元に戻します。
棚の上下左右を確認し、間違わないようにしましょう。

棚板やポケットがついたら、保冷バッグから食材を出して、手早く元の位置に収めていきます。
今回はあくまでお掃除なので、収納場所を変えるところまでは手を付けない方がいいと思います。

ここまででも、ずいぶんきれいにるはずですが、もう少し頑張ってみましょう。

10.冷蔵庫の上部をきれいにする

冷蔵庫の上!
小さめの冷蔵庫を使っている人以外は、普段、意識することもあまりないという人が多いと思います。

ですが、ガスコンロから飛んできた油とホコリが混ざり合った汚れが付着している場合も多いとのこと。
一年に一度くらいは、拭き掃除ができるといいですね。

まずは、大き目のゴミを掃除機でできるだけ吸い取ります。

次に、お湯に浸して絞ったタオルで拭き掃除をします。
何度か拭いてもいいですし、頑固なこびりつき汚れがあるようなら薄めた台所用中性洗剤を使って拭き、水拭きで仕上げます。

きれいになった後は、ラップフィルムでぴったりとすきまなくカバー。
油はねとホコリがたまるのを防ぎます。
2ヶ月ごとに取り換えるのが理想… とのことですが、この作業はお好みで。

11.冷蔵庫の下部をきれいにする

上をきれいにしたら、当然下もきれいにしましょう。
冷蔵庫と床とのすきまをお掃除します。

ワイヤーハンガーを引っ張って、トランプのダイヤマークのような形状にします。
そこにストッキングやタイツなどをかぶせ、手元でぐるぐる巻きにしたものを作ります。

ハンガーを冷蔵庫の下のすき間にさし込み、縦横斜めと色々な方向にゆっくりと動かします。
静電気でストッキングにホコリが吸い寄せられるのを利用していくわけですね。

ある程度動かしたらハンガーを引き抜いて、集まったホコリやゴミを取り除く、という作業を何度か繰り返し、ゴミがつかなくなったら取れたゴミを掃除機で吸い取ります。

12.外面を水拭きした後、から拭きする

お湯を絞ったタオルで冷蔵庫の外側を拭き、マイクロファイバークロスでから拭きしてフィニッシュです。

冷蔵庫にメモなどを貼りつけていることもあると思いますが、一度全部外して、きれいにみがきたいところです。

最後に衣類用柔軟剤を数滴たらしてコーティングすると、汚れがつきにくくなるのだとか。
これは知りませんでした。面白いワザですね。

年に一度は冷蔵庫をまるごときれいに

『クロワッサン』の記事によると、冷蔵庫内の撮影(手順2)から仕上げ拭き(手順12)までの作業が、約1時間程度でできるとのことでした。

冷蔵庫をまるごときれいにするのが1時間で済むのなら、やってみようかなという気にもなります。
大掃除のシーズンでもありますし、一年に一度のチャンスかもしれません。

実践してみて、その工程をまとめるつもりです。




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