カラーボックスと聞くと、どんな印象がありますか?
お値段はお手頃だけど、なんだか安っぽい。
子どもっぽいし、おしゃれじゃない。
収納スペースの奥行きも幅も高さも、今ひとつ使い勝手が悪い気がする。
私にとってはこんな感じです。
昔はカラーボックスを使っていましたが、
入れたいものが入れられない
逆に、余分なスペースができてしまう
色がイマイチ
という不満を持っていました。
ですが、カラーボックスは、使いようによっては、非常に優秀な収納家具になるんです。
しかも、リビングでもキッチンでも、そして押入れの収納にも、と使いどころはたくさん!
今回は、その実例をご紹介します。
目次
カラーボックスのデメリットをなくす方法
カラーボックスの色は白か黒に統一する
カラーボックスは何となく子供っぽい、安っぽいと思う理由は、案外「色」が原因のことが多いのではないでしょうか。
自分が好きな色だから、とか安かったからという理由で、オレンジや青などのカラーボックスを選んでしまうと、後々後悔することになるかもしれません。
なぜなら、飽きてしまったり、他の家具や雑貨とバランスを取るのが難しいからです。
そこで、どんなテイストのお部屋にもなじみ、かつそれほど飽きの来ない色という意味で、カラーボックスの色は白か黒に統一します。
ただ、もしカントリースタイルなど、ナチュラル調のおうちを目指しているなら、白でも少し無機質に感じる場合もありそうですね。
カラーボックスは、ただでさえシンプルで直線的ですので、やわらかみのあるお部屋では少し浮いてしまいます。
そういう場合は、木目調のカラーボックスを選びましょう。
可能な限り、色調を統一した方が美しいので、「同じメーカー」の「同じ品番(色番)」のものを購入することが望ましいですね。
また、新しく買い足す場合などのことも考えて、いつでもお店に並んでいる定番商品を選ぶのがおすすめです。
引き出しやかごなど、カラーボックス内を仕切るアイテムを活用する
カラーボックス内のスペースは、そのまま使おうとすると、奥行きも高さも、微妙に余る。そんなサイズ感ではないでしょうか。
余っているから、もう少し物を入れたくなって、結局ごちゃごちゃで使いにくくなってしまう。
私はそう感じていました。
そこで、もう少しスペースを区切ります。
使うのは、各種の引出しやインナーボックスです。
リビングに置くカラーボックスなら、テレビのリモコンやCDなどを、ちょうどよく入れることができて便利になります。
※家に置いておくCDはこのボックスに入る分だけ、という風に決めれば、モノを増やしすぎず片づけやすい習慣を実践するにもピッタリですね。
キッチンで、カラーボックスを食器棚として使うという場合にも、引出しを入れることで乾物やゴミ袋の収納場所として有効に利用できます。
また、引出しの中に、さらにケースを入れて細かく仕切ると、カトラリー類などを整理するにもいいサイズになります。
棚板を減らす、背板を取る
工夫次第で、カラーボックス一段のサイズには収まりきらないものも、収納することができるようになります。
それが棚板を減らして高さを増すこと、そして背板を外して奥行きを増やすことです。
棚板の間隔を調整したり、思い切って一枚外してみることで、ぐっと使い勝手が変わります。
高さのある物を収納できるようになるのはもちろんですが、たとえばキッチンで炊飯器を置く場所としても使えるようになるのです。
高さを充分に確保できれば、炊飯時の蒸気を逃がし、ふたを開けて作業することができるからです。
炊飯器は意外に置き場所を取ります。
特にひとり暮らしの小さなキッチンには、あまりスペースに余裕がありませんので、食器棚兼炊飯器置き場のようなカラーボックス収納があると、とても便利です。
この場合、炊飯器のコンセントをつなぐ必要がありますので、カラーボックスの背板は外します。
背板を外すのは、コンセントを電源につなぐためばかりではなく、「カラーボックスの奥行きでは少し入りきらないモノを載せて収納する」場合にも使います。
たとえば、プリンター。アルバム、大判の雑誌や写真集。
こういったものを収納するには、背板を外したカラーボックスが役に立ちます。
背板を外した状態では、上下にかかる力に対する強度が落ちる可能性もありますので、上にはあまり重いものを載せすぎないようにしましょう。
また、棚板を外して高さを増した棚にモノを詰めこんだり、重すぎるものを収納するのも危険です。
一枚当たりの耐荷重は説明書に記載されているはずですので、一度チェックしておいてください。
カラーボックスをリビングで使うアイディア
カラーボックスをローテーブルにする
横向きに置いたカラーボックスに天板となる板を組み合わせることで、使い勝手のいいローテーブルができます。
天板は、ホームセンターでサイズを伝えてオーダーするといいですね。
カラーボックスは背板の部分がむきだしの合板になっていることがほとんどですから、カッティングシートを貼りましょう。
枠の部分もペンキや油性マジックで塗りつぶすと、より一層完成度が上がります。
カッティングシートもペンキ、油性マジックも、100円ショップでリーズナブルに手に入れることができます。
本体が完成したら、あとはバスケットや引き出しなどを入れて、収納スペースを作ります。
カラーボックスをテレビ台にする
同じように、横向きに置いたカラーボックスの上にテレビを載せれば、立派なテレビ台として使えます。
テレビのサイズにもよりますが、カラーボックス1台でもテレビ台として間に合うサイズでしょう。
ですが、折角ですからカラーボックスをもう少し足して、収納スペースを広げてみることもできます。
テレビの横に、お気に入りの雑貨や花を飾るスペースができるのも嬉しいですね。
同じサイズのものをひとつ足してもいいですし、同じシリーズで棚が2段のものと組み合わせるのもいい方法です。
それぞれのカラーボックスを連結する必要はありません。
「テレビ台」の収納にはCDやDVDのほか、ルーターや充電器などコード類を目隠し収納するのにも最適です。
引出しを入れ、さらに書類ケースなどで、種類ごと機種ごとに分けて入れておきましょう。
コードをつなぐ関係上、この部分は背板を外しておくと便利です。
また、ボックスにぴったりの引出しを入れて、そこにゴミ箱を収納しておくのもいいアイディアです。
ゴミ箱を隠すだけでも生活感が薄れて、その分、お部屋はおしゃれになりますよ。
お部屋をおしゃれに見せるためには、「余白」を意識することも必要です。
全部のカラーボックスを収納スペースだと考えず、植木鉢や小物などを少し飾るところを残しておきましょう。
季節に合わせて、飾る小物などを変えるのも素敵です。
カラーボックスをキッチンで使うアイディア
カラーボックスをオープン収納の食器棚にする
カラーボックスを縦に並べるだけで、立派な食器棚として使えます。
3台も並べたら、1人か2人暮らしには充分な収納量ですし、何がどこにあるか解りやすいというメリットもあります。
先に上げたように、棚板をひとつ外して炊飯器などの調理家電のスペースにもできます。
また、引き出し式のかごにグラスやカップ、引き出しの中に入れたトレイにはお箸やカトラリーを入れるなどの工夫をすれば、ますます使いやすくなるでしょう。
カラーボックスをダイニングテーブル兼収納スペースにする
カラーボックスを3台、壁につけて並べ、その上に天板を載せます。
天板の手前側の2か所に長さを調節できる脚を取り付ければ、カウンター式のダイニングテーブルの出来上がりです。
天板の大きさ(奥行き)はお好みで決められますが、あまり深すぎると下の収納部に届きにくくなりますので、ご注意ください。
天板はホームセンターやネットショッピングで、脚はIKEAなどで手に入ります。
安定性が心配なら、カラーボックスと天板とを金具で固定するといいですね。
このテーブル下の収納スペースには、あまり使用頻度が高くないものを収めるのがおすすめです。
私なら、家電の取り扱い説明書の保管や、割れたグラスなど廃棄待ちの小さな不燃ごみを一時的に溜めておく場所として使います。小さな不燃ごみって、なかなか袋に入れて捨てるほど溜まらなくて置き場所に困ったりするんですよね。
もしスペースがあるようなら、食器棚として使うカラーボックスとダイニングテーブルとして使うカラーボックスをずらっと一列に並べるのもOKです。
同じカラーボックスを並べることで統一感が生まれますから、お部屋の印象も自然と整って見えるという効果も期待できます。
さらにすっきりと見せたい時は、カラーボックスに引出しやトレイを入れて、中に入っているものが直接目に入らないようにするのがおすすめです。
お洒落なお部屋のためには、あまりモノを入れすぎず、ディスプレイのための棚を設けるのもお忘れなく。
押入れでカラーボックスを使うアイディア
カラーボックスは、押入れに入れて使うのにも大活躍します。
特に、ふすまを外してワークスペースを兼ねた収納ステーションを作ると、押入れの活用方法が変わりますよ。
押入れの上段には、カラーボックスを横にして2台重ねます。
オープン収納になりますので、ボックス内にはファイルボックスや引き出しなどを入れて、中身が見えないようにするのがポイントです。
収納するのは、文具や書類などのひんぱんに出し入れするモノがいいでしょう。
思い切って、飾り用のスペースをたくさん設けて、趣味のものを飾るエリアにするのも素敵ですね。
さて、カラーボックスの手前には、かなりスペースの余裕があるはずです。
ここに照明器具を置き、作業用の椅子を持ってきて、デスクとして使いましょう。
パソコンを使う時にもちょうどいいスペースになります。
大人になると、「自分の机」を持つことはなかなか難しいですが、こんな風にすれば素敵な作業場が手に入りますね。
それでは押入れの下段です。
既に季節品など、普段あまり使わないものが入っていることも多いでしょう。
中を少し整理して、使う頻度が低いものを奥の方にまとめて収納します。
この時、カラーボックスの側面を表にして入れられるくらいの奥行きを残しておくのが重要です。
カラーボックスの底面にキャスターを取り付け、工具やパソコンの周辺機器などを収納します。
プリンターなど、少し幅の大きいものは、カラーボックスの背板を取って載せましょう。
押入れ専用収納家具として、あらかじめキャスターがついた家具も色々と市販されていますが、カラーボックスでも充分に用が足ります。
不要になった際は、おうちの他のお部屋に転用できるのも、カラーボックスのいいところですね。
さて、押入れの上段を作業スペースとして使うため、下段の幅いっぱいにカラーボックスを入れてはいけません。椅子を置くスペースがなくなってしまいます。
また、押入れは本来風通しを良くしておかないと、カビや結露が発生する危険性があります。
奥に収納するモノも、手前に置くカラーボックスも、ぴったりと壁に密着させるのは避けるのがおすすめです。
参考→カビ・ダニ・ニオイを防ぐ!効果的な掃除方法と予防のコツ
※押入れの下段に入れるなら、高さの低い2段のボックスが向いています。普通の3段のものだと、押入れの下段には入らない場合がありますので、前もって高さを確認しておいてください。
カラーボックスを使って、お部屋をおしゃれで機能的にしましょう
以上、カラーボックスでシステム収納のように機能的なスペースを作る実例のご紹介でした。
カラーボックスは、工夫次第で充分おしゃれな家具になります。
引き出しやインナートレイを活用する、必要に応じて棚板や背板を増減するなどして組み合わせ、オーダーメイド感覚の一品を作りましょう。
収納部分には、モノを詰めこみすぎず、スペースに余裕を持たせたり、お気に入りの小物を飾るなどするのが、素敵なお部屋へと変わるポイントです。
今回の参考文献:『ESSE 収納の解決法 THE BEST』
投稿者プロフィール
- 当ブログ代表。
おうちを居心地よくするのが大好きなシングル。
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