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一時期は店頭から消えていた除菌用のウェットティッシュ。
最近は数も種類も増えてきて、欲しいものが選べるようになりましたね。
ここで、除菌効果のあるウェットティッシュの選び方、そして正しい使い方について知っておきませんか?
これから先、空気が乾燥する季節は、ウィルス性の病気が流行しやすい時期です。
まだ完全な収束の兆しが見えない新型コロナウィルス感染症、毎年流行するインフルエンザを筆頭に、病気は案外近いところから私たちを狙っています。
ウィルス性の病気に対する手段として、除菌ティッシュは用意しておきたい感染予防アイテムのひとつです。
ですが、「どんな基準で除菌ティッシュを選べばいいのか」は、あまり知られていないのではないでしょうか。
今回は、除菌ウェットティッシュの種類、使用場所や目的別の選び方についてまとめます。
商品の評価に関しては、『LDK』誌2020年11月号を参考にさせていただきました。
あなたにぴったりの除菌ティッシュを正しく選んで、病気から身を守る助けにしましょう。
目次
除菌ウェットティッシュは大きく分けて4種類
店頭で除菌ティッシュを探すと、「ノンアルコール」と記載されているタイプの商品が結構見つかりますね。
「純水」と書いてあるものもあります。
除菌ウェットティッシュには4種類あります
ウェットティッシュには大きく分けて4つの種類があります。
- アルコールタイプ
- ノンアルコールタイプ
- 純水タイプ
- 消毒タイプ
一般的に「除菌ティッシュ」と呼ばれるものは、「アルコールタイプ」と「ノンアルコールタイプ」の2種類が多いです。
アルコール、もしくはアルコール以外の成分で、拭いたところの菌を減らすタイプですね。
「純水タイプ」は成分が水だけ という印象を受けますが、それは違います。
ちゃんと除菌成分も含まれていますので、ご安心ください。
「消毒タイプ」は「除菌」よりも効果が高いタイプです。
「除菌」では取りきれなかった菌やウィルスも、消毒タイプなら「殺菌」してくれます。
- アルコールタイプ:エタノールなど
- ノンアルコールタイプ:安息香酸ナトリウム、ベンザルコニウムクロリドなど
- 消毒タイプ:ベンザルコニウム塩化物
- 純水タイプ:安息香酸ナトリウム、ベンザルコニウムクロリドなど
除菌・殺菌・滅菌・抗菌は、それぞれ効果が違います
ここで一度、除菌・殺菌・滅菌・抗菌の使い分けかたについて、確認しましょう。
菌を取り除く効果が高い順は
です。
抗菌は、菌の増殖を抑える働きをするもので、取り除く効果とは違います。
「じゃあ、滅菌タイプのウェットティッシュを探さなきゃ!」
と思うかもしれませんが、「滅菌」は主に医療器具などに対してされる処置です。
日常生活で手に入るものは、「殺菌」、「除菌」と、予防としての「抗菌」アイテムということになります。
また、「殺菌」タイプは効果が高い分、肌に対するダメージもあること、「医薬部外品」扱いなのでスーパーには売っていないこともあるなどのデメリットもあります。
「どんな時に使うか」を考慮することも大事です
あなたが除菌ティッシュできれいにしたいものや、使いたいシーンは何ですか?
- お食事前や手が洗えない時の予防として
- テーブルやドアノブなど、身の回りでよく触れるものを拭く
- お料理前など、きちんと手指を清潔にしておきたい
- 手や口、食べこぼしなど、汚れたところを応急処置的に拭き取りたい
この4つのポイントから選べば、どのタイプの除菌ティッシュを選べばいいのか、簡単にわかります。
つまり、
- ノンアルコールタイプ=お食事前や手が洗えない時の予防として
- アルコールタイプ=テーブルやドアノブなど、身の回りでよく触れるものを拭く
- 消毒タイプ=お料理前など、きちんと手指を清潔にしておきたい
- 純水タイプ=手や口はもちろん、いろいろな汚れたところを応急処置的に拭き取りたい
です。
どれか一つに決めなければいけないわけではありませんから、2種類くらいを準備しておくといいですね。
私はアルコールに弱いこともあり、「ノンアルコールタイプ」と「純水タイプ」の組み合わせにしています。
ですが、もしどれか一つに絞るなら「純水タイプ」にします。
ウェットティッシュは、パッケージを開けてしまったら乾燥が始まりますので、なるべく早く使い切るのがベター。
そんな時に、「純水タイプ」ならどこでも拭けるという利点があります。
1枚当たりのお値段が他のタイプより控えめなこともあって、遠慮なく使えますしね。
もちろん、ちゃんと除菌効果もあるので安心ですよ。
4つのタイプ別・おすすめ除菌ティッシュ
それではここから、雑誌『LDK』による厳しいテストを経て、高い評価を受けたおすすめ商品をまとめていきます。
拭き取った後の菌の残り具合、汚れの拭き取り性と水分量を検証した商品の性能と、モニターさんによる使用感の総合点での結果です。
また、1枚当たりの価格については雑誌掲載時の実売価格からの計算ですので、現状とは異なっている場合があります。
予めご了承ください。
アルコールタイプのベストバイ
エリエール Puana(ピュアナ) アルコールタイプ/大王製紙
水分:◎ 拭き取り:◎ 使用感:◎◎
シートの上質さもさることながら、取り出しやすいケースも高評価。
1枚当たり約8.6円とコストパフォーマンスの良さも魅力です。
マンダム 除菌ウェットシート/マンダム
水分:◎◎ 拭き取り:◎◎ 使用感:〇
200×200㎜の大判サイズで、1枚で余裕をもって拭き取れるのが素晴らしい。
1枚当たりのお値段は若干高めの12.0円。
ノンアルコールタイプのベストバイ
卓上除菌ウェットティッシュ/アイリスオーヤマ
水分:◎◎ 拭き取り:〇 使用感:◎◎
厚手で、水分をたっぷり含むため、手のシワに入り込んだ菌や汚れにも除菌成分が行き渡ります。
1枚当たり7.5円ですが、現在は詰替え用のみの取り扱いとの情報もあり。
※こちらでご紹介しましたのは、同メーカー同タイプの別商品です。
やはりAmazonでは「現在取り扱いなし」でした。
イータック 抗菌化ウェットシート/エーザイ
水分:◎ 拭き取り:◎◎ 使用感:◎◎
厚手のシートで汚れを拭き取り、その後の抗菌効果が1週間持続するという頼もしいアイテム。
お値段はその分お高め? 1枚当たり10.1円です。
消毒タイプのベストバイ
シルコット 消毒薬用ウェット(指定医薬部外品)/ユニ・チャーム
水分:〇 拭き取り:◎ 使用感:◎◎
消毒タイプは効果が強力な分、肌へのダメージも気になるところ。
ユニ・チャームのシルコットは、汚れ落ちも使用感も高評価でした。
お値段は1枚当たり19.3円。
他の消毒タイプと比べても、かなりお高くはありますが、安心を買うと考えれば…
純水タイプのベストバイ
シルコット ピュアウォーター/ユニ・チャーム
水分:◎ 拭き取り:〇 使用感:◎◎
使用感の良さとテストでの高評価からトップになりました。
やわらかさがあって拭きやすく、あらゆるところで使い勝手がいいとのことです。
1枚当たり5.3円というお値段は、純水タイプとしては少々お高めなのが残念。
次に除菌ティッシュを購入する際の参考にどうぞ。
除菌ウェットティッシュの正しい使い方
除菌ティッシュの使用効果を最大限に高めるために、正しい使い方もマスターしましょう。
正しい手の拭き方
大事なのは指先と、指と指の間をしっかり拭くことです。
ついてのひらをしっかり拭いてしまいますが、一番汚れやすいのは指先ですからね。
- 手のひら
- 手の甲
- 親指
- 人差し指~小指
の順番で、時間をかけて丁寧に拭きとりましょう。
正しい物の拭き方
物の除菌や消毒を目的として拭く場合には、
- 右から左(反対でもOK)
- 上から下(反対でもOK)
のように、一方向にウェットティッシュを動かすことを意識してください。
往復させると、かえって菌を広げてしまう可能性があるためです。
また、使用後のウェットティッシュはすぐに捨ててください。
そのままにしておくと、シートが乾燥するにつれて、付着した菌が飛散する場合があります。
できるだけ乾燥を避けて保管する
いざ使いたい時に、ウェットティッシュが乾燥していたら…
がっかりするのは当然、効果もありませんよね。
開封後はできるだけぴったりと封をしましょう。
私は、毎回、パッケージの中から空気を押し出すようなイメージで、取り出し口をふさいでいます。
ケースに入れて保管するときも、蓋をきっちりと閉じるのをお忘れなく。
品薄になる前に、除菌ティッシュの買い置きも考えて
この先、再び除菌ティッシュやアルコール消毒剤の品切れが起こらないとは断言できません。
いざという時に困らないよう、少し買い置きするのがいいかもしれませんね。
買い足す際は、自分にぴったりの除菌ティッシュを選びましょう。
まず
を明確にするのが大事です。
今回ご紹介した「ベストバイ」以外にも、あなたの気に入る除菌ティッシュは見つかるでしょう。
ですが、もし、どれがいいのか迷ったら「純水タイプ」がおすすめです。
「純水タイプ」といっても、しっかりと除菌成分は含まれていますし、他のタイプに比べてお値段も手ごろなものが多いからです。
パッケージを開けたらなるべく早く使い切りたいですので、使う時に「もったいない」と感じないくらいでちょうどいいと思います。
あなたにぴったりの除菌ティッシュが見つかりますように!
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