布団・カーテン・枕・キッチンマットは自宅で洗えます!毎日気分よく暮らすために洗いたい4つの布製品の洗濯法

秋晴れが続くと、普段より張り切ってお洗濯をしたくなりませんか?
空気も乾燥してきましたし、洗濯物が乾きやすいシーズンでもありますね。

ですが、なかなか洗濯できない布ものは、気になっていてもついつい後回しにしてしまうのではないでしょうか。

たとえば、

なかなか洗えないもの
  • 布団
  • カーテン
  • キッチンマット

です。

今回は、この4つの大物布製品の洗濯の仕方について取り上げます。

大物布製品を洗うために、まず知っておきたいこと2点

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洗ったはいいけれど、ボロボロになってしまった…

そんなことが起こらないよう、素材を傷めないように注意するのが大原則です。

適切な洗剤を選ぶ

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洗剤は、成分によって何種類かに分けられます。

大きく分けると「アルカリ性」、「弱アルカリ性」、「中性」です。

これは「汚れを落とす力の高さ」の順番でもあります。

ただ、「汚れ落ちがいい」と「素材への影響、傷めやすさ」は表裏一体。

素材的にデリケートなものは中性洗剤を使用しましょう。
丈夫な素材で、かつ汚れがひどい場合にはアルカリ性の洗剤、中でも粉末タイプのものを選ぶと、よりきれいな洗いあがりが期待できます。

また、洗剤の使用量は規定の量を守ることも大事です。

少なすぎると効果がないのは当然ですが、多ければいいというものでもありません。

洗剤の液性と、使用量はパッケージの裏面に記載されていますので、一度確認しておきましょう。

 

洗濯の際の水温を工夫する

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洗濯をする時に使う水の温度を高くすると、洗剤の効果が一段と高まる場合があります。
粉末のアルカリ性洗剤がそうです。

まだ温かいお風呂の残り湯を使ったり、洗濯槽にお湯を足して選択するのはいい方法ですね。

ただし、

こんな時はご注意

  • 洗う素材が高温での洗濯に対応していない場合
  • 経年劣化で繊維の耐久力が落ちている場合

は、高温で洗濯すると傷む危険性が高いのです。

こういう場合、まず「常温」で洗って様子を見ましょう。
それで万が一、傷んでしまったら、買い替えのサインと考えられます。

また、実際に洗ってみる前に、「洗いたいもののタグについている洗濯表示を確認」しましょう。
洗濯時に推奨される水温が表示されています。

もし、ここで「水洗いできない」マークがついているのを見つけたら、「家庭での洗濯は禁止」です。
クリーニング屋さんに相談してくださいね。

補足:漂白剤の使用について

滅多に洗わない大物布製品には、シミや汚れがつきもの。
漂白剤を使ってきれいにしたくなる気持ち、よくわかります。

酸素系漂白剤はシミに高い効果を発揮しますが、素材を傷めるリスクもまた高くなります。

洗剤だけでは落ちなかった汚れがどうしても気になるなら、という限定付きで、試してみてください。
 

正しい漂白剤の使い方!塩素系と酸素系の使い分けや、効果的なつけおき方法

2019年8月31日

布団の洗濯方法

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羽毛布団、化学繊維を問わず、丸洗い可能をうたったタイプのお布団が増えています。
まずは洗濯表示を確認してください。

洗えるタイプなら、3つの選択肢があります。

  1. 浴槽で洗濯する
  2. コインランドリーで洗濯する
  3. クリーニングのプロに依頼する

浴槽で洗濯する

ひとり暮らしなら、これはありだと思います。
お湯も使えますので、水温を上げて洗えるのもいいところ。

浴槽に洗いたい布団を入れて、適温の水を張り、洗剤を入れます。
しばし漬けおきし、足で踏み洗いをします。
その後、何度か水を入れ替えつつ、踏み洗いですすぎをし、最後にしっかり踏んで水気を切ったら干します。

工程は以上なのですが、最後の「干す」が案外大変なんですよね。
さすがに乾きにくいですから。

そこで、布団の場合は

  • コインランドリーを利用する
  • クリーニング業者に依頼する

の方が現実的ではないかと思います。

コインランドリーなら、たっぷりの水で洗えますし、強力な温風で乾燥させるため、短時間で乾く上にダニ退治の効果もあるというメリットがあります。

もちろん、専門家に任せるのもいい判断です。
宅配便を使ってのやり取りができるので、コインランドリーまでお布団を持って行くこと自体が大変という場合も大丈夫。
洗いと乾燥は当然安心してお任せできますし、サービスによっては表生地を交換したり、羽毛を足してもらうこともできます。

長年使ったお布団を買い替える前に、一度丸洗いを試してみませんか?

カーテンの洗濯方法

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カーテンもなかなか洗濯できない大物ですね。
ですが、洗濯すると「お部屋が明るく感じる」という効果がわかりやすいのがいいところ。
チャレンジしてみませんか?

注意
麻や絹など自然素材のもの、経年劣化が激しいものは、洗濯で傷む危険があります。
事前に状態を確認した上で、万が一ぼろぼろになった場合は買い替えすることを検討しておきましょう。
 

「弱アルカリ性」の液体洗剤を原液のままスプレーボトルに入れ、カーテン全体に広くスプレーしておきます。
シミがついているような箇所には、しっかり洗剤を吹きつけておきましょう。

ネットに入れ、洗濯機に入れます。
汚れに強い「弱アルカリ性で粉末タイプ」の洗剤を使うのがおすすめです。

洗い上がったら、縮み防止のため、たてよこ共に軽く引っぱりましょう。
アイロンかけと似たような効果にもなります。
遮光カーテンの場合は、シワの寄ったところを両手ではさみ、そっと伸ばすと一段ときれいに仕上がります。

そのまま、カーテンレールに取り付けて風通しをのいい状態にしておきます。
自然乾燥で大丈夫です。

カーテンを洗う際に気をつけたいのが、一度にたくさんの枚数を洗おうとしないことですね。
今日はここのレースカーテン、次は向こうの遮光カーテンを一枚だけ、という具合に、順々に少しずつ進めるといいと思います。

あまりたくさん外しても、洗濯機に入りきりませんし、カーテンを取り外してまた付けるのは、経験からいって案外重労働ですから。

 

枕の洗い方

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枕カバーは簡単に洗えますが、枕本体を洗う機会は少ないのではないでしょうか。
私もせいぜい布用の除菌消臭剤を吹きかける程度しかしたことがありませんでした。
今度、自分でも挑戦したいと思います。

枕の中身の材質を確認しましょう。
ポリエステルなら自宅で洗えます。羽毛が入っていても大丈夫。
ただし、そばがらや小豆などが入っているものは残念ながらNGです。

枕を洗濯ネットに入れます。
空気をたくさん含む素材の場合、そのまま洗濯機に入れても水に沈みにくく、うまく洗濯ができません。
そこで、一旦枕に水を吸わせた後、軽く脱水してから洗濯機で洗います。
洗濯ものを押さえておく蓋があれば、それを使って飛び出しにくくすることもできますよ。

汚れがひどくても、枕の洗濯には中性洗剤を使うのがおすすめです。
劣化している可能性があり、また中身の素材がデリケートな場合もあるためです。

洗濯が終わったら、型崩れ防止のためネットに入れたまま干します。
日当たりがよく、風通しのいいところで、しっかり乾かしましょう。

低反発枕の洗い方は特殊

低反発枕を愛用している方も多いと思います。
実は私もです。

愛用者にはがっかりなお知らせですが、低反発枕は基本的に洗えません
が、どうしても必要だという場合の洗い方は以下の通りです。

プラケースなどの、枕がそのまま入る大きな容器に水と液体の中性洗剤をいれ、洗濯ネットに入れた低反発枕を漬けます。
上からやさしく押さえつけながら、枕に洗剤液をしみ込ませていきます。
たまに上下を入れ替えましょう。
枕が充分に洗剤液を吸い込んだら、30分ほどそのまま置いておきます。

つぎに、軽く脱水します。
低反発枕の素材は保水力が高いため、すすぎの前に脱水することで、すすぎの工程をスムーズに進めることができるのです。

しっかりとすすいだ後は、脱水機で2~3分脱水して、干します。
ネットに入れたまま、風通しのいい「日陰」に干すのがポイントです。
素材の劣化を防ぐのが目的ですね。

低反発枕は、素材の特性上何度も洗うと劣化します。
洗うのは、よほど汚れが気になった場合の奥の手だと考えた方がよさそうですね。

 

キッチンマットの洗い方

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バスマットやトイレマットに比べて面積が大きいので、なんとなく後回しにしがちなキッチンマット。

ですが、

洗うことを前提に作られているのでガンガン洗っても大丈夫

~『LDK』2020.12月号

なんだそうです。

洗濯ネットに入れて、そのまま洗濯機に入れてしまっても良さそうですね。

しっかりきれいにしたいなら、以下の手順を試してみてください。

初めに掃除機で髪の毛やほこり、大きなゴミを取り除きます。
時間があれば、ひと手間掛けて、繊維を起こすようにブラッシングしましょう。
汚れ落とし効果があり、仕上がりもきれいになります。

特に汚れている箇所には弱アルカリ性の洗濯洗剤をつけておきます。
ただし、油汚れの場合は「食器用洗剤」を垂らしておくのがポイントです。
その後、洗濯機に入れましょう。

使うのは汚れ落とし効果の高い「弱アルカリ性の粉末洗剤」がおすすめです。
もし、部分汚れに洗剤を塗布していたら、その分、使う量は減らしてください。
あとは普通に洗濯し、干すだけです。

 

大物布製品を洗うと気分もすっきり。毎日気分良く過ごせます

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普段はなかなか洗う機会のない大物の布製品ですが、ポイントを押さえれば案外おうちで洗うことができます。

秋晴れで、空気が乾燥しているため、洗濯日和が多いです。
大掃除のシーズンが来る前、まだ水をさわってもつらくないこの時期に、カーテンなどを少しずつ洗っておくのはとてもいいアイディアだと思います。

大物を洗う際のポイントは、

  • 洗いたいものの状態を確かめて、洗剤を使い分ける
  • 洗う際の温度を工夫する

の2点です。

もし可能なら、洗濯の際の水温を少し上げてみるのは特におすすめ。
これでますます汚れ落ちの効果が高くなります。

目にする機会の多い大物布製品をきれいに保ち、気持ちのいい毎日をおくりましょう。




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