掃除をするのがおっくう?掃除道具の置き方ひとつで、無意識のうちに掃除をする気がアップ

掃除をしなくちゃいけないのはわかっているのに、どうも取り掛かる気になれなくて… 疲れてるのかな?

そんな風に思うことってありませんか?

私はよくあります
結局、満足に掃除ができない場合は週末にまとめてやることになるわけですが、本当は毎日一ヶ所ずつでもきれいにしておけば、週末の負担は減りますよね。
折角のおやすみは、おやすみの日にしかできないことに使いたいものです。

そこで今回は「掃除道具の置き方ひとつで掃除すること自体のおっくうさが減る」というプロ直伝の技を学びたいと思います。

参考にするのは『LDK』2019.10月号。
総特集の「捨てて解決!掃除しやすい収納術!」です。

一番大事なポイントは、「掃除する」というハードルを下げること

Photo by Nicole Honeywill / Sincerely Media on Unsplash

やらなきゃ、と思っていてもなかなか手を付けられずにいることって、結構たくさんありませんか?

どんな仕事でも最初の一歩を踏み出すのが一番おっくうなんだそうです。
そう言われてみれば、確かにそうかもしれません。

たとえば、「掃除する」と聞くと即座に「めんどくさい」と思ってしまうのは、掃除道具を準備するのがめんどくさいから。

この面倒な気持ちを起こさないようにする秘訣が、

  • 掃除道具をサッと手に取れる場所に置くこと
  • 面倒という気持ち自体が起こらないくらい、掃除の習慣を当たり前にすること

の2点です。

『LDK』の2019.10月号の記事では1番のみの言及でしたが、私の経験上、気づいたときにちょこっと掃除をするという経験を繰り返せば、自然と2番につながります。

棚の上にホコリが溜まっているのに気づいたときに、即、そのホコリをハンディモップで払っておく。
ただそれだけでも大丈夫。立派な習慣になります。

重要なのは、すぐにハンディワイパーを取れる状態かどうかです。
掃除道具を取る、というアクションに対するハードルを、可能な限り低くしなければなりません。

そこで、ハンディモップ他、掃除道具の置き場所が非常に大事になってきます。

プロがすすめる、掃除道具を置くべき場所5ヵ所

『LDK』では収納インテリアアドバイザーの大橋わかさんが、掃除道具の置き場を5つ挙げていました。

  1. テレビ裏
  2. ソファ横
  3. カーテン裏
  4. 壁のそば
  5. いたるところ

モデル図としてはこんな感じです。

それぞれの置き場に適した掃除道具がありますので、それをこれからご紹介しますね。

テレビ裏にはハンディモップを置く!

個人的に、ホコリが気になる場所のトップ3は、テレビ周り、棚の上、照明器具です。

テレビやパソコンには静電気を発生させる性質があり、ホコリを引き寄せてしまうので、ホコリが気になるのは当然のことなんですね。

ですが、電化製品にホコリがたまっていると、故障につながる可能性もあります。
こまめにホコリを掃除した方がいいでしょう。

掃除に使う道具はハンディモップです。

ハンディモップは、静電気を利用してホコリを吸着するという仕組みなので、ホコリ掃除には最適な道具といえます。
扱い方も、ホコリが気になる部分をさっと軽くなでるだけ。手に取ってしまえば、何の苦労もなく掃除ができるはずです。

そこで、テレビ裏… もしくはテレビの近くにハンディモップをスタンバイさせます。
テレビやその周りでホコリが目についたら、すかさずハンディモップで拭き取ってしまいましょう。
これだけのことで、充分キレイな状態が保てます。

さて、ハンディモップをテレビ周りで使う時に注意したいことがあります。

他の場所でも掃除に使って、繊維に砂粒など固いものがついてしまっていた場合には、テレビ画面に傷をつける恐れがあるということです。

テレビ周り、特に画面を掃除するハンディモップはできるだけ新品のものを使いましょう。

ところで、ハンディモップをそのままむき出しで置いておくのに抵抗を感じませんか?
お部屋を居心地よく整えるには、生活感を感じさせるものを目に付くところに出しておかないことも大切です。

もしテレビ台に収納部分があって、ハンディモップを入れておけるようなら、そこにしまっておきましょう。
もちろん、すぐに取り出せるようなところに、ですよ。

目隠しを兼ねたおしゃれな入れ物を探したり、元々収納用のケースがついているハンディモップを購入するのもいいですね。

『LDK』で紹介されていたのは木製のボックスでした。ナチュラル系のインテリアに合いそうです。
結構お値段が張るのにびっくりしたのですが、100円ショップや300円ショップでも似たようなボックスは見つかると思います。

シンプルな感じ、無印良品のようなイメージのお部屋を目指すなら、モノトーンのプラや塩ビ素材のボックスを選ぶとしっくりくるでしょう。
もともとテレビやビデオは黒い家電ですから、モノトーンがよく似合いますし。

もし、お気に入りのラッピングペーパーや和紙などがあるなら、それを使ってスタンドを自作するのもいいですよ。

私が愛用しているのはウェーブハンディワイパーなのですが、これを入れるのに筒状のお菓子、具体的に言えばチップスターのパッケージがジャストフィットなのです。
このパッケージを利用します。エコです

マイハンディモップスタンドの作り方は極めてシンプル。パッケージの表面に、くるっと紙を貼りつけるだけです。

マスキングテープでも、素敵に仕上がるでしょう。
簡単にできるのに、意外と満足度が高いのもおすすめポイントです。

軽いので転びやすいという欠点がありますから、何か重しになるものを入れておくとベターです。

ソファ横には粘着クリーナーを置く!

粘着クリーナー、通称はコロコロでしょうか?

ロール状の粘着シートをコロコロと転がすことによって、糸くずや髪の毛、ちょっとしたゴミをシートに貼りつけて掃除する道具です。

ある程度ゴミが付着したら、シートをベリベリと破けば新しい粘着面が出てくる仕組みですね。

ハンディモップよりも大きなゴミを取り除くことができますが、粘着力が強いためデリケートな薄手の布などには向きません。
また、フローリングにべったりと張り付いてしまうこともありますので、使用の際には注意が必要です。

とはいえ、粘着クリーナーはラグやカーペットのお掃除には一番使えると思います。
個人的に、髪の毛の掃除には掃除機よりも役に立つと感じるくらいです。

私はずっとロングヘアなこともあり、床に落ちている髪の毛はかなり目立ちます。
フローリングはこまめに化学モップを掛けていますが、カーペット敷きの部屋では使えません。

ところが、掃除機を掛けると、髪の毛がヘッド部分に絡みついてしまい、うまく動かなくなってイライラするんですよね。
結構な頻度でお手入れをしなければいけないのが、非常に面倒でした。

粘着クリーナーなら、そんなイライラはありません。
少し広いところを掃除しようと思うと、何度もシートを破る手間と時間は必要ですが。

さて、粘着クリーナーが最も活躍するのはカーペットやラグの掃除です。
そこで、プロは粘着クリーナーの置き場をソファ裏と定めました。
来客からは見えない死角で、座ったまま手が届く範囲が理想となります。

これで、ソファに座っていて、ふと足元のラグにゴミが落ちているのを見つけた時など、見て見ぬふりをすることがなくなるはずです。

私はソファ周りで収納スペース付きのオットマンを使っていますので、ミニサイズの粘着クリーナーをひとつ購入し、そこに収納しようかと思います。

リビングのカーテン裏にはワイパーを置く!

ワイパーは使い捨てのお掃除シートやマイクロファイバーのクロスなどをセットして使う、拭き掃除用の道具ですね。

雑巾がけよりも簡単に拭き掃除ができるのがいいところですが、置き場所に困る掃除道具でもあります。
カーテン裏に置く、という発想は凄いです。

リビングダイニングはフローリングのおうちが多いと思いますし、ワイパーはまさにフローリングを掃除するための道具ですから。
リビングの床掃除をしよう、と思った時に、たとえば洗面所まで行ってワイパーやモップを取ってくるのと、既にリビングに置いてあるお道具をそのまま手に取るののどちらが楽かなど、考える余地もありません。

さて、ワイパーをカーテンの陰に隠すようにして立てかけておくだけでいいですが、それだけでは窓を開けた拍子に倒れてしまうこともあるでしょう。

それを防ぐため、壁に留め具をつけるのがおすすめです。
たとえば、ダイソーで購入できるワンキャッチ。


粘着テープで壁に接着するだけで、モップの柄を挟み込むようにして固定できるようになります。
これで倒れてしまう不安はなくなります。

補足
ワンキャッチを使えば、モップに限らず、ほうきや杖、傘など、棒状のものの収納が便利になります。
たとえば、一人暮らしで、わざわざ傘立てを買う必要はないと感じているのなら、ワンキャッチで充分用が足りると思います。

あとは、リビングの収納スペースにお掃除用の使い捨てシートを常備しておけば、いつでも床の拭き掃除に取り掛かれますね。

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壁のそばにはスティック掃除機を置く!

最近では、スティック型の掃除機を愛用する人も多いようです。
マキタやダイソンの充電式スティック掃除機は、小型なのに充分使えると高評価ですね。

スティック掃除機は、普通の掃除機よりも掃除をするハードルが低いのではないかと感じますが、それでも押入れやクローゼットなどに収納していると、出してくるのがつい面倒に思えることもあります。

掃除機を取りに移動する→出す→使うの流れが、複雑すぎると良くないわけです。

そこで、プロが提案した解決策は、「スティック型の掃除機を廊下の邪魔にならない壁際に常時置いておくこと」でした。

以前は私もスティック型の掃除機を使っていて、廊下の収納スペースに入れていました。
大体家の真ん中に置いてあったので、どこを掃除するにもそれなりに近くて便利でしたね。
そう考えると、確かに効果がある方法だと思います。

問題は、廊下に収納スペースがない場合に、掃除機を出しっぱなしにしておいても大丈夫か、気にならないかという点に尽きるのではないでしょうか。

小さいお子さんがいるのなら、廊下にモノを出しておくわけにはいかないでしょうし、個人的にも廊下は絵や写真を飾るスペースにしたいので、掃除機は置きたくないですねぇ。

もし、今はおうちを飾る余裕がないほど忙しい、とか、とにかくさっさと家事を片付けたいという場合には、一度試してみてはいかがでしょうか。

また、廊下に掃除機を置いておくのが案外便利で気に入った場合は、スティック掃除機用のスタンドを用意するのがいいと思います。

ワイパーもそうでしたが、柄の長いものって結構倒れやすいんですよね。
倒れた時に、他のものにぶつかって壊してしまったり、床を傷つけたりしたくなければ、スタンドに置いてしっかりホールドしておいた方がいいでしょう。
地震に備えるという意味でも、固定できるものはなるべく固定しておく方が安心でもあります。

スティック型掃除機のスタンドというのは、例えばこんなものですね。
カタログ通販でも、掃除機と一緒に掲載されているのをよく見かけます。

そこそこお値段が張ることと、スティック型掃除機をのせておく以外に使い道が思い浮かばないことから、スティック型掃除機のヘビーユーザーさんにのみおすすめ。

とはいえ、専用のスタンドですから、必要な人にとってはなくてはならないアイテムになるでしょう。
モノの置き場をきちんと決めておく、というお片付けの原則にも当てはまります。

いたるところにウェットシートを置く!

ハンディモップと同じくらいお手軽にお掃除ができるグッズがウェットシートです。
100円ショップでもドラッグストアでも、ホームセンターやスーパー、コンビニ… どこでも手に入りますし、便利なこともあってつい買ってしまうことも多いアイテムですね。

その分、新しく買ってしまったけれど、まだ使っていないものが押入れにあった、なんていうことも起こりやすいのではないでしょうか。

そんな時、「いたるところにウェットシートを置く!」を実践すれば、シートの在庫も有効活用できます。

やり方は簡単です。
家じゅうあちこちにウェットシートを置いておき、ちょっとした汚れを見つけたら即拭くようにすること。
リビング、ダイニングに二つくらい置いておくと便利に使えることでしょう。

汚れは、ついた直後やまだ程度が軽いうちにきれいにするのが肝心です。
見つけたその時に拭くように習慣づけておくと、大掃除の時にもそれほど手間暇がかからないという利点もあります。

できれば、乾燥防止と見た目アップを兼ねて、シートのパッケージをケースに入れておくといいですね。
元々ケースに入っているものはそれでもOKですし、気に入ったものに入れ替えるのもありです。

ところで、ケースを選ぶ際には、見た目だけでなく、乾燥防止の効果が優れているかどうかにも着目したいところです。
ただ、こういうことって、自分で実際に買って使ってみなければわかりませんよね。

『LDK』は、そこがばっちりわかる記事でした。素晴らしい。

イチオシとされたのは無印良品のケース。
デザインと取り出しやすさが高評価です。
ただし、乾きやすいところが惜しい。

私ならセリアの「ウェットシートボックスL」を選びますかね。
クロスのデザインは特に気になりませんし、むしろロゴが入っているよりも好みです。
この辺りは人によるでしょうから、紹介されているもの以外にも自分の好きなケースが見つけて、それを使うといいですね。

密閉性に関して言えば、なるべくこまめにお掃除に使うことで回転率を高め、乾くよりも先に使い切ることを目指すのが一番でしょう。
ウェットシートは乾燥する前に使い切れる、しかも使った分だけお部屋はきれいになる、で一石二鳥です。

掃除道具が近くにあれば、それだけでお掃除は簡単になる

Photo by Nicole Honeywill / Sincerely Media on Unsplash

以上、「プロが教える掃除道具を置くべき場所5つと、掃除道具」でした。

もう一度まとめますと、

  • テレビ裏
  • ソファ横
  • カーテン裏
  • 壁のそば
  • いたるところ

に、ちょこっと手軽に掃除できるハンディモップやフローリングワイパーなどをセットしておきましょう。

私はスティック型掃除機は使っていませんし、廊下の壁は空けておきたいので、実践できるのは4か所。
その代わり、ハンディモップは家のあちこちに置いて、4本くらい並行して使っています。

こんな風に、自分のスタイルに合わせて臨機応変に変えてみるのもいいと思います。

疲れていても、ちょこっとモップやシートでお掃除するだけで、おうちの快適さは格段にアップしますよ。
無意識のうちに、ちょこっと掃除ができる環境を整えてみませんか?




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